速報 > 国際 > 記事

ブラウザーのシェア、グーグル「クローム」が首位に
マイクロソフト「IE」を逆転

2016/5/3 9:19
小サイズに変更
中サイズに変更
大サイズに変更
保存
印刷
リプリント
共有

 【シリコンバレー=小川義也】パソコン用のインターネット閲覧ソフト(ブラウザー)市場で、米グーグルの「クローム」が米マイクロソフトの「インターネット・エクスプローラー(IE)」を抜いて首位になった。IEは基本ソフト(OS)「ウィンドウズ」の標準ブラウザーとして1990年代末から首位を維持してきたが、2008年に登場したクロームに逆転を許した。

 米調査会社ネット・アプリケーションズによると、4月の世界シェアはクロームが41.66%で、41.35%のIEを上回った。同社の調査ではIEの事実上の後継として「ウィンドウズ10」に標準搭載した新型ブラウザー「エッジ」のシェアはIEに含まれている。

 マイクロソフトは90年代の「ブラウザー戦争」で米ネットスケープ・コミュニケーションズに勝利。OSとブラウザー市場を握ることでIT業界の覇権を確立した。だが、ソフトの欠陥を突いたセキュリティー問題などを敬遠するネット利用者がクロームなどに流れ、シェアは低下傾向にあった。

 クロームはグーグルのOS「アンドロイド」を採用したスマートフォン(スマホ)やタブレットの多くに標準搭載されている。「お気に入り」や拡張機能などが自動的に同期される使い勝手の良さが支持され、パソコン用ブラウザー市場でも着実にシェアを伸ばしてきた。

 マイクロソフトは別の調査会社が12年にクロームがIEを逆転したと発表した際、同社の調査手法が「利用動向を正確に反映していない」と反論。「負け」を認めていなかった。この時にマイクロソフトが「世界の利用動向を最も正確に反映している」と評価したのがネット・アプリケーションズ。自らお墨付きを与えた調査会社のデータだけに、今度ばかりは認めるほかなさそうだ。

小サイズに変更
中サイズに変更
大サイズに変更
保存
印刷
リプリント
共有

電子版トップ速報トップ

関連キーワード

マイクロソフト、ウィンドウズ、インターネット・エクスプローラー、ウィンドウズ10、グーグル、クローム、ブラウザー

【PR】

【PR】

主要ジャンル速報

【PR】



主な市場指標

日経平均(円)
5/2 大引
16,147.38 -518.67 -3.11%
NYダウ(ドル)
5/2 終値
17,891.16 +117.52 +0.66%
ドル(円)
5/3 13:36
106.01-02 -0.40円高 -0.37%
ユーロ(円)
5/3 13:36
122.25-29 -0.49円高 -0.39%
長期金利(%)
5/2 17:51
-0.110 -0.025
NY原油(ドル)
5/2 終値
44.78 -1.14 0.00%

日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報