節電した電力に価値を ネガワット取引市場創設へ

節電した電力に価値を ネガワット取引市場創設へ
経済産業省は企業が節電した電力を電力会社などに売ることができる「ネガワット取引市場」を来年創設する方針で、取り引きのルールを今年度中に作ることにしています。
ネガワット取引は発電ではなく、節電した電力に価値を与え、電力会社などに売ることができるようにするものです。電力需要がひっ迫する夏などに企業に一段と節電を促すことで国全体でエネルギーの効率的な利用につながることが期待されています。
経済産業省は、電力会社の間で電気を売買している「日本卸電力取引所」に来年ネガワット取引市場を創設する方針で、そのための取り引きのルールを今年度中に作ることにしています。
具体的にはネガワット取引を行う際に、企業側が節電を積極的に行ったことで電力小売り事業者の売り上げが減ることへの補填(ほてん)をどうするかや、実際に節電した量を測るために企業が節電しなかった場合の電力量を推計する計算方法などもルール化します。
経済産業省ではネガワット取引市場をまず企業の間で導入し、将来は家庭向けにも広げていきたいとしています。