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1500人死傷の韓国殺菌剤事件、企業が謝罪し補償約束 「家の中のセウォル号事件」
韓国で加湿器に使う殺菌剤が原因で1500人超が死傷した事件で、最も被害の大きかった殺菌剤を製造・販売した多国籍企業の韓国法人「オキシー・レキット・ベンキーザー」の代表が2日、ソウルで記者会見し謝罪、補償を行うと約束した。
事件は2011年春に発覚。問題のあった殺菌剤製品は10種類に及び、関係企業には有害だと認識しながら販売し、発覚後に証拠を隠蔽した疑惑もあり、「家の中のセウォル号事件」とも呼ばれる。いずれの製品も日本では販売されていない。
妊産婦や乳幼児が肺損傷などの被害に遭っており、記者会見では子どもを亡くした父親らが「韓国から出ていけ」とオキシー社に抗議した。
韓国メディアによると、オキシー社は01年の殺菌剤の販売開始前に、原料の製造会社から化学物質が有害だと知らされていた疑いがある。(共同)