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ポンッと寄付6億円「美術館を」…市は建設を断念 大阪・枚方
大阪府枚方市は、市内中心部に建設を計画していた市立美術館の整備を断念した。市が整備を前提として寄付を受けることは困難と判断した。28日の市議会全員協議会で説明する予定で、建設費6億円の寄付や美術品の寄贈を申し出ていた市内の男性には、すでにその旨を伝えたという。
市立美術館は、当初の建設予定地だった香里ケ丘中央公園の周辺住民らから反対を受け、計画が事実上頓挫した状態だったが、市が同市新町に建設を進めている総合文化施設用地内に整備する案が浮上。しかし、文化施設の設計見直しなどで関係機関との協議に時間がかかるとともに、建設費が高騰するといった理由から整備を断念した。
市は、男性に「市の美術振興のために寄付をいただけるのであれば、男性の氏名を冠した基金を設けたい」との意向を示したという。