2015年の優れたマーケティング活動を顕彰する「第8回日本マーケティング大賞」(日本マーケティング協会主催)の選考結果が22日発表され、大賞にはクルマ市場の活性化に取り組むマツダの事例が選ばれた。
「走る歓び」を提供するという開発思想のもと、「CX-5」「アテンザ」など新世代群と呼ばれる全ての車種に同じテクノロジーやデザインコンセプトを採用。それらを前面に押し出し「退屈なクルマは絶対につくらない」と宣言したキャンペーン「Be a driver.」を展開した。開発思想と商品戦略、マーケティング戦略からコミュニケーションまでが一体となった一連の施策で、停滞していた国内自動車市場の活性化に貢献したことが評価された。
奨励賞には「北海道発の次世代型コンビニエンスストア」(セコマ)、「話題性を背景にロングセラーを続ける小説『火花』」(文藝春秋)など5事例が、地域賞には「関西におけるインバウンド消費の原動力」(新関西国際空港)など3事例がそれぞれ選ばれた。
日本マーケティング大賞は、企業マーケティング活動のプレゼンスを向上させる目的で、2009年に創設された。昨年は、「『道の駅』による地方創生マーケティング」(全国「道の駅」連絡会)が大賞に選ばれた。
2015年1月~12月に実施されたマーケティング活動が対象で、推薦プロジェクト170件の中から選んだ。表彰式は5月30日に都内で開かれる。各賞の詳細は次の通り。
大賞
マツダ新世代車種群とBe a diver. による「クルマ市場の活性化」(マツダ)
奨励賞
北海道発の次世代型コンビニエンスストア(セコマ)
旅館再生から地方創生へ 阿寒グランドホテルの地域活性化(鶴雅リゾート)
話題性を背景にロングセラーを続ける小説「火花」(文藝春秋)
ロングセラーブランド「ハイチュウ」40周年のマーケティング(森永製菓)
生活者とともに、都市の未来の移動を開発する「OPEN ROAD PROJECT」(トヨタ自動車 コーポレート戦略部未来プロジェクト室)
地域賞
関西におけるインバウンド消費の原動力(新関西国際空港/関西地区)
外国人視点でつくるインバウンドキャンペーン「OKINAWA: The Secret is Out」(沖縄県文化観光スポーツ部観光振興課/九州・沖縄地区)
テレビ「森崎博之のあぐり王国北海道」を通じた北海道農業のブランド向上(北海道放送/北海道地区)
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