米Appleが密かに推進中とうわさの自動運転機能を搭載する電気自動車開発プロジェクトで交渉していた独BMWと独Daimlerがプロジェクトから撤退したと、独メディアのHandelsblattが4月22日(現地時間)、複数の情報筋の話として報じた。
Appleが「Project Titan」というプロジェクト名で電気自動車を開発しているといううわさは2015年2月ごろから浮上しており、同社がBMWの電気自動車「BMW i3」をベースにApple Carを開発すべく、パートナーシップ締結に向けて協議しているとみられていた。
Handelsblattによると、AppleとBMWはプロジェクトの主導権をめぐり、また、Appleが顧客データをクラウドストレージサービス「iCloud」に保存すると主張したことで協議が決裂したという。Daimlerとの破談は、ごく最近のことという。
Appleは現在、カナダに本拠を置くグローバル自動車サプライヤー、Magna Internationalと新たに交渉中という。Magnaは主に自動車の車両開発および受託生産を行う企業。世界29カ国に305の生産拠点を持ち、約14万人の従業員を擁する。BMW、Daimlerの他、日本のホンダやトヨタ、米電気自動車のTeslaなどが顧客になっている。
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