日本福祉力検定協会では「福祉力向上キャンペーン」として4/1~4/30まで毎日1問、生活に役立つ福祉力検定2級と3級の過去問を厳選して出題いたします。
第25回は福祉力検定2級「高齢者の理解」から感染症に関する知識問題です。感染症対策として、食事の前やトイレの後に手や指の消毒を徹底すること、咳が出るときはマスクを着用すること、介護者もマスクを着用することは有効な方法です。特に避難所などでは十分な水が確保することができず、感染症が広まりやすくなっています。今後、ボランティアで現地に向かうことが可能になった場合には十分に注意が必要です。
4月25日 今日の1問(福祉力検定2級「高齢者の理解」より)
介護を要する高齢者への安全配慮に関する次の記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
【選択肢】
- ノロウィルスの消毒にはアルコールの使用が有効である。
- 結核は飛沫感染や空気感染により感染するため、感染者に近づかないことやマスクの着用が有効である。
- サルモネラ感染症は夏季に多い感染症である。
- 感染症の予防として、介護者はケアを行った後に必ず手洗いを励行する「1ケア1手洗い」が原則である。
正解と解説はこのページの一番下にあります。
【解説】
- 誤っている。
ノロウィルスの消毒には次亜塩素酸ナトリウムを使用する。消毒の際には、マスクやガウンを着用する。次亜塩素酸ナトリウムは、哺乳瓶の消毒薬剤として市販されている。 - 正しい。
- 正しい。
サルモネラの食中毒事例は、ここ数年間常に、腸炎ビブリオと1、2を争う代表的食中毒原因菌である。サルモネラは健康な成人では、その症状が胃腸炎にとどまるが、小児や高齢者では重篤となることがある。 - 正しい。
【正答番号】 1
【補足】
介護者は、感染物に接触する可能性がある場合には、使い捨て手袋、マスク、ゴーグル、ガウン、エプロンを使用し二次感染を防ぐことが重要である。
【引用】
国立感染症研究所『サルモネラ感染症とは』ホームページ
(http://www.nih.go.jp/niid/ja/encycropedia/392-encyclopedia/409-salmonella.html)