エコノミークラス症候群 熊本県内の患者は35人

エコノミークラス症候群 熊本県内の患者は35人
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地震による避難生活が長引くなか、熊本県内でいわゆるエコノミークラス症候群と診断され、入院が必要と判断された患者が、24日までに35人に上っていることが県の調査で初めて分かりました。
今回の地震で熊本県内では、車や避難所で長時間同じ姿勢で過ごすことで血の塊ができ、血管が詰まるエコノミークラス症候群を発症する人が相次ぎ、今月18日には熊本市西区で51歳の女性1人が死亡しています。
県は25日、エコノミークラス症候群の県内の患者の数についての調査結果を初めて発表しました。それによりますと、県内の主な20の病院で今月14日の地震の発生から24日までにエコノミークラス症候群と診断され、医師が入院が必要と判断した患者が35人に上るということです。
内訳は男性6人に対して女性は29人と、女性が5倍近く多くなっていました。年齢別では65歳以上の人が21人、65歳未満の人が14人となっています。
県はこれから毎日、患者の数を集計して発表し、エコノミークラス症候群について注意を呼びかけることにしています。熊本県健康づくり推進課は「エコノミークラス症候群を発症する人が増えてきているので、意識啓発のために集計した。適度な運動や散歩、こまめな水分補給などで予防に努めてほしい」と話しています。