【PR】
こんにちは、ひにしです。
先日、ヨッピーさんの記事でもご紹介した、海外ドラマ『Empire/エンパイア 成功の代償』(以下『Empire』)はもうご覧いただいているでしょうか?
まだの方のために説明すると、主人公は、ヤクの密売人から大手レコード会社「エンパイア社」のCEOへと成り上がったルシウス・ライオン。突然の余命宣告を受け、会社のトップの座を3人息子のうち1人に渡すと決意するところからストーリーは始まります。
音楽業界の裏で起こる家族の確執や権力争いが入り混じり、昼ドラや韓国ドラマもびっくりのドロッドロの愛憎劇に視聴者は釘づけ。あの『24』を超える全米視聴率12週連続No.1を叩き出したといえば、その大ヒットぶりがおわかりいただけるでしょうか?
さて、そんな『Empire』の一癖も二癖もあるキャラクターたちのなかで異彩を放っているのが、ルシウスの元妻・クッキーです。
ヒップホップ界での成功を目指す若きルシウスを支え、彼のために麻薬密売の罪をかぶり、17年間も刑務所に服役。その果てに裏切られてしまった陰の苦労人なのです。
陰の苦労人、アーティストの成功のために男を支える女…それって、バンドマンの元カノと一緒なんじゃないの!? と思ったわけです。
※バンドマンのイメージがかなり偏っている様子のひにし
そう、日本では「付き合ってはいけない3B」という言葉が女性たちの間でまことしやかにささやかれています。そして、その筆頭にはバンドマンが挙げられがち。
バンドマンは美容師やバーテンダーと並んで、そのイニシャルから「彼氏にしてはいけない3B」「恋人にしてはいけない3B」などと呼ばれ、交際した女性が痛い目を見るといわれています。ラッパーやバンドマンといったアーティストを支える女性たちが苦労するというのは、全世界共通なのでしょうか…?
昨今メディアをにぎわせ、「3B」のなかでも特にヤバいとの呼び声が高いバンドマン。今回はその元彼女たちを集めて、バンドマンとの交際にまつわる実情や本音を聞いてみることにしました。
バンドマン元カノ座談会の参加者はこちら
1人目:メンヘラ製造機さん
これまで付き合ったバンドマンは3人。付き合った男性がほぼ全員がメンヘラ化するという、とんでもないメンヘラ製造機。都内ライブハウスでの勤務経験あり。最近行ったライブはART-SCHOOL(アートスクール)。
2人目:ヨーコさん
ジョン・レノンに心酔するバンドマンから「俺のヨーコを見つけた!」と告白されて付き合った経験を持つ。過去の男性遍歴も、「3B」である美容師のほか芸人など“付き合ってはいけない感”の強い男ばかりとのこと。最近行ったライブはドレスコーズ。
3人目:ボーカル厨さん
これまでに付き合ったバンドマンは2人で、うち1人は今でもメジャーで活躍中。交際中は2ちゃんねるに「死ねばいいのに」などと書かれた経験あり。「いつか熱狂的なファンに刺されるかもしれない」と感じたことは、1度や2度ではないと語る。とにかくボーカルが好き。最近行ったライブはBUMP OF CHICKEN(バンプオブチキン)。
ちなみに、今回の座談会参加者を探すにあたって、バンドマンに遊ばれた女はむちゃくちゃいたのですが、ちゃんと活動しているバンドマンの彼女だった女性は結構少なくて、集めるのにかなり苦労したことだけは、最初にお伝えしておきます。
バンドマンあるある「やたら連絡が取れない問題」
いきなりですが、バンドマンといえば女遊びが激しくて、貢がせたり現地妻がいたり…というイメージが強いけど、実際そういうことってありました?
そうですねぇ。ツアー回り出すと途端に全然連絡が取れなくなるってことはよくありましたね。
わかるーーーー! 本当にその通り!
やっぱりそうなんだ!
あと、都内にいるのに連絡が取れないパターンもありますよ。
え、どういう意味!?
稼げてないバンドマンだと、まともに携帯代を払わないから、Wi-Fiがないと連絡がつかないって事態が起きるんですよ。
そうそう。フリーのWi-Fiが飛んでいるマックとかファミマに行ってLINEとかしてくるんですよね。
あるあるすぎる!
すごく共感しあってる…。普通なら都内なのに連絡がつかないって、超レアだと思うんだけど。
バンドマンあるある「とにかく世界を変えたがっている」
でも、付き合い始めは連日連夜の長電話も多いんですよ。
そんなに長電話して何を話すの?
「俺は世界を変えたい」みたいな話。メインテーマは「オレが世界を変えないと、生まれてきた意味がない」ですね。
私も「俺が世界を変える!」って宣言されたことあります。
バンドマン、どんだけ世界を変えたいんだよ。ちなみに、彼らは具体的にどうやって世界を変えるつもりだったの?
え…? そんなの「ロックで」に決まっているじゃないですか!
やっぱりか。
彼氏になったバンドマンは“歩くロキノン(※)”状態ですね。私しか聞いていない「1万字インタビュー」的なものを繰り広げられます。
※ 「ロッキング・オン・ジャパン(ROCKIN’ON JAPAN)」…邦楽専門の音楽誌。アーティストの内面や経歴を深く掘り下げる「○万字インタビュー」特集が有名。
みなさんはそれをどんな気持ちで聞いているもんなの?
「おもしろいなー」「へー!」みたいな。全然苦じゃなく聞いていられますね。
うんうん! でっかい夢を持ってキラキラした目で語るのがいいよね。
わかるわかる!
え、夢をキラキラ語るのがいい…?
(なんだか雲行きが怪しくなってきた気がするぞ…))
バンドマンと付き合う理由とは?
そもそもなんだけど、もしバンドマンってステータスがなくても、過去の彼氏とは付き合っていたと思う?
うーん。別に音楽でなくてもいいんです。ただ、私は夢を追いかけていてほしいんですよね。
いい年して夢を追い続けるって、正直なところ“地雷”の臭いしか感じないんだけど、そこが魅力ってこと?
私も夢を追っている人が好きですね。バンドマンといっても、ペラペラのファッションでバンドやっているような人は嫌。そういう人たちって女遊びとかもひどいイメージがあります。
ペラペラって、たとえば?
極端に言うと、好きなバンドしか聞かずに音楽やってるような人ですかね?
以前に、UKロックが好きって言うからいろいろ聞いたら結局「ジャミロクワイ」しか知らないみたいなバンドマンもいて、何事かと。そういうファッション感覚でバンドをやってるんじゃないバンドマンがいいですね。
そのジャミロクワイ野郎は確かにクソだな。
私は見た目でいうと完全に雰囲気イケメンなタイプが好きで…。筋肉はいらなくて、細くて髪モジャモジャで白くてもやしみたいな人がいいですね。ガリガリの男はバンドマンになるべき! と思ってます。
そうそう! 本当にかっこよくてモテる人って、あんまりバンドをやらない気がする。やっても、人気や年齢が一定までいったらすぐ辞めちゃうイメージ。バンドをやらなくてもモテるから!
それに対して、いい年になっても続けている雰囲気イケメンのバンドマンは言うほどモテないですからね。
私も陰か陽でいったら、完全に「陰」なタイプがいい。どちらかというと、ネガティブでミステリアスで何考えているのかわからないような…。
なるほど。バンドマンって「女をだましまくっている」「金を巻き上げまくっている」「彼女を泣かせてばかり」みたいなイメージが強かったんだけど…。
みなさんの元彼たちは、どちらかというとクラスでは地味だったけど音楽には熱くて、女の子とも割とまじめに付き合っちゃうタイプだったのね…。
まさに! それに、そもそも彼女を作る時点であんまり遊ばないバンドマンなのかも? 遊びたければ彼女作らないで不特定多数と遊んでいた方が絶対楽だし。
名指しは控えますけど、ライブでこんな風に“手を挙げる系ファン”がつくバンドには、ひにしさんが想像しているような、ひっどいバンドマンがいる印象です。
その話、後で詳しく。まぁ、「大きい夢を追いかけ続ける」って言葉は素敵だけど、彼女として見守っていると現実的に厳しい部分も多々あると思うんだよね。
だから、むしろ「でかい夢を持ってなきゃダメ!」ってくらいの度量がないとバンドマンの彼女は務まらないのかもなぁ。
バンドマンを愛する女たちに必要なもの
話を進めていくうちに、バンドマンの元カノたちは、そもそも恋愛対象の基準に一般的な人々とのズレがある可能性が出てきました。
そもそも、しっかりしている人が無理なんですよね。
え、ごめん。全然意味がわからない。
「私がいてあげなきゃ」って思えるタイプがいいというか…。私がいないと、この人はきっと生きていけない! って思えないとダメなんですよ。
男の人って「で、何がしたいの?」とかすぐ論理的に言ってくる人も多いじゃないですか。物事を合理的に進めたり、オチのない話に対しても「今のどこがおもしろいところ?」みたいに聞いてきたり…。
私の周りのバンドマンって、そういうプレッシャーをかけてこないというか、自分自身も話にオチがなかったり全然論理的じゃなかったり、しっかりしていないところが逆に好きなんだと思います。
わかる気がする! なんというか、社会性が欠如してて世間の常識みたいなものに捕らわれずに生きているからこそ、こっちが適当でも許されるというか。そういう感じが楽なんですよね。
なるほど。ここまで話を聞いてきて、ちょっと気づいたんですけど…、
みなさんの話をまとめると、やっぱりバンドマンって完全に世間一般にいうダメ男じゃないですか。普通に考えたら、絶対やめたほうがいい気しかしないんだけど…。
うーん、いい人を捕まえるよりダメな人を愛したほうが得だと思うんですよね。そのほうが手っ取り早いし、私の手のひらの上で好き勝手やっていてほしいんですよ。それに、一般的にいわれている“いい人”って何なのかなとも思っていて。
うんうん、わかるなぁ…。
すごくいいことを言っているように聞こえるけど、それ友だちが言い出したらみんな真っ先に止めにかかるパターンだから!
つまり、バンドマンの彼女は「一般的には“ダメンズ”と呼ばれるような男をむしろ愛したい」くらいの思考にならないと、とてもじゃないけど交際していくのは無理なんだろうね。
まぁ、働かなくてもいいけど住民税くらいは払ってほしいですね(笑)。以前に、彼が住民税を滞納しすぎて差し押さえの通知が来たのにはびっくりしました。
いや、それびっくりどころじゃないから!
保険証を持ってないバンドマンもいますね。何かあったときに病院に行けないし、それはさすがに持っていてほしいかなーと思います。
社会人として最低限じゃん、それ。
なぜか私と付き合うと彼がメンヘラになっていくけど、もはや病んでるくらいがかわいいって思ってます。そんな考えだから、女子会の恋愛トークとか全然わかり合えないんですよね…。
そりゃ、そうだわ。
【まとめ】
バンドマンは一般的にはやっぱりダメンズ!
そして、そもそもバンドマンと付き合うには…、
「いい人を捕まえるよりダメな人を愛した方が得!」
…と思えるくらい、懐の深い女になるしか道はない!!
えー? バンドマン最高! バンドマンと付き合うべき!
いやいや、あなたたちがバンドマンと付き合うのに向いているだけで、普通の人には荷が重すぎる!
というわけで、いかがでしたか?
集まってくれたバンドマンの元カノたちは、ハンパなく前向きないい女すぎて、バンドマン以外の男性と付き合ったら、もっと幸せになれるのに…としか思えませんでした。
でも、幸せの基準なんて人それぞれだし、一般的な“いい人”って何なのかは、実は誰もわかりません。当たり前だけど、「3B」といわれるバンドマン・バーテンダー・美容師、あるいは一流企業勤めの人だろうが零細企業で働く人だろうが、男女問わずいい部分もダメな部分もあるはず。
そんな凸凹がうまく噛み合うように、自分と相性がいい人に出会って幸せに暮らすことは、簡単そうで非常に難しいですよね。だから、彼女たちのように“世間のいい人論”に流されず、芯を貫いて付き合うことこそ、バンドマン云々関係なく恋愛において大切なのでしょう。
さて、みなさんすっかり忘れているかもしれませんが、この企画は海外ドラマ『Empire/エンパイア 成功の代償』のPR企画です。
今回集まったバンドマンの元彼女たちは、愛する人のためなら“成功の代償”になることすらいとわない、懐の深すぎる女たちだったわけですが…、
地獄を見てきた女・クッキーは、そんなに甘くはありません。
愛する男に“成功の代償”として捨て去られたクッキーの壮絶な復讐劇が始まります。もしかしたら、クッキーやバンドマンの元カノたちのように懐が深い女ほど、本気で怒らせるとヤバいのかも…? 女性ならきっと彼女の芯の通った生きざまに共感するはずです。
クッキーをはじめ、愛情と憎しみのはざまで揺れるライオン一家は、いったいどうなっていくのでしょうか!? シーズン1の第1話は無料配信中。続きが気になる方はDVDもリリースされているので、お近くのレンタル店か公式サイトを要チェックです!
製作総指揮:リー・ダニエルズほか、音楽:ティンバランド、キャスト:テレンス・ハワードほか
(C)2016 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.
(おしまい)
執筆:ひにしあい/編集:中道薫(ノオト)/企画・制作:有限会社ノオト