ひらめきの月曜日
2016年4月25日
ばあばが家にやってきた。
親孝行は無理してでもすべきである。
自分自身が親になったことも関係するのか、このところ心からそう思うようになった。でもお互いに仕事を持っていたり家庭があったりと、特に離れて暮らしている両親にはなかなか親孝行する機会がなかったりする。 そんなときはロボットになったお母さんを家に招くといいですよ。 > 個人サイト むかない安藤 ツイッター →詳細プロフィールページへ テーマは母の日今回はJTBとのコラボ企画である。テーマは「母の日」。
母の日はお母さんに感謝する日である。 自分のことはいったん棚に上げ、同僚の古賀さんに感謝させることにした。 古賀さん。
聞くと古賀さん、離れて暮らすお母さんには普段なかなか会いに行かないのだとか。
古賀さんのお母さん。
実家もそんなに遠くないのに会うのは月に1、2度。用がないと会いに行かないらしい。最近した親孝行は?と聞いたところ「温泉に入ってもらった」と言っていたが、それたぶんこの記事だろう。
そんなことでどうする。 古賀さんの親孝行したい気持ちを呼び戻すため、今回の企画につきあってもらうことにした。古賀さんのお母さんのしぐさや口癖を完コピしたロボット(ペッパー)を古賀さんの家に送り込むのだ。未来なめんな。 これはライター小野さんのお義父さんの家にあるペッパー(こちらの記事)。
想像してもらいたい、あなたの家にお母さんを完コピしたロボットがいたら。あのつるんとした白いロボットからお母さんの気配がするのだ。たまらんだろう。僕なら泣く、ロボにすがりついてむせび泣く。
古賀さんにも泣いてもらおうではないか。 同僚のお母さんをインタビューするいつもお世話になっている同僚を泣かすべく、いつにもまして綿密に下準備をした。まず最初に、古賀さんのお母さんご本人の聞き取り調査から始める。
「いつも及子がお世話になっています」「いえ、こちらこそ古賀さんにはいつもお世話になっております」
最初からいきなり同僚の実家に乗り込んだ。なにしろこの企画、まず古賀さんのお母さんの特徴を抽出するところが重要となってくるからしかたがない。古賀さんを通してお母さんのアポ取りをして、まんじゅうを手土産におじゃました。本当にすみません。
しかしいきなりお母さんに「あなたをロボットにコピーさせたいので話を聞かせてほしい」と言ってもたぶんわかってもらえないだろう。なんとなく古賀さんの小さい頃の思い出話をインタビューさせてください、という体で話をうかがった。 インタビューと見せかけて口癖やイントネーションをパクっています。
明るいお母さんで本当によかった。これ、自分の母親でやっていたらどうなっていただろう、と考えると鳥肌が立つ。いやもしかしたら僕以外が行けばうちの親もうまくやるのかもしれないな。
古賀さんのお母さんといえば、なんといっても以前記事でも紹介させてもらった3B体操である。超満員の武道館でも踊ったことのある本格派だ。要素としてこれは外せない。 3B体操の3Bの一つを担うのがこのボール(残り二つはベルとベルター)。
ペッパーにもこの体操を踊らせるため、お母さんに頼んでさわりの部分だけやってもらった。
なるほどー(と言いながら動画も撮っておいた)。
お母さんの話を通して古賀さんを知ることで、普段仕事でしか会わない古賀さんの「娘」としての顔が見えてくる。
・5人兄弟の長子として、子どもの頃からしっかり者で声が大きかったわね ・そのためか兄弟みんな、なんとなく一目おいていた ・呼称は昔から「チコ」 ・あの子はとにかくじっとしていないほどせっかちでしょう 子どものことを語る時の親の顔って、いいんだよなー。
抽出したお母さんの特徴をまとめ、次は実際にペッパーにプログラミングしていく。
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