時々、そのモヤモヤはやってくる。
自分を暗い雲に包むモヤモヤだ。
そいつが来ると、明るかった世界が暗転する。きらびやかで賑やかで眩しかった世界が、まるでなにもないような暗い世界へと変わってしまう。
その世界では、なにもかもが気に入らない。
全てが自分を陥れようとしているのではないか。自分を傷つけようとしているのではないか。自分の悪口をみんなだが影で言っているのではないか。そんなふうに思考が流れだして止まらない。
考え過ぎだと人は言う。そうかもしれない。だが、メンタルに異常をきたしているのは事実なのだ。気の持ちようなのではない。でなければ心療内科に1年半も通ったりしない。
甘えだという人もいる。
違う。甘えなどではない。体育会系の考え方ではこれは治らないのだ。もし甘えなのEあれば、日々のイベントに精神状態が左右されるだろう。だが、それらはなんの関係もなく、無作為に起こる。あの雲は時飛ばそを選ばないのだ。
妻や娘は確かに自分を癒やしてくれる。だが、どんなに慈愛の光があろうとも、この雲は晴れない時が多い。実際、ぐったりしているときは娘を抱くことすらできない。
この雲は恐ろしい。何もかも飲み込んでいく。自分の心も感情も、愛でさえも。
それを解決する方法は薬しかないことはわかっている。だが、薬にも副作用がある。おかげで最近ろれつがまわらない。自分の言いたいことをちゃんと言葉に出来ない。
だが、文章は違う。口が動かなくてもまだ手は動く。そのために、自分はこんなエントリを書いている。
ダメなときは何をやってもダメ。
この雲は自分の手で振り払おうとしてもダメだ。もがけばもがくほどドツボにはまる。出来ることは薬を飲んで、ただ待つこと。雲が去っていくのを、瞑想でもしながら座して待つ。
そして、こんなにダメだった時があったとあとから振り返るために、こうやって記録に残している。誰のためでもない。ほかならぬ自分のためだ。
世の中は自分を傷つけようとなどしていない。
きっとそうだ。
そうだと誰か言ってくれ。