韓国、余震への不安広がる
熊本を震源とする16日未明の地震は、韓国南部で震度3前後を記録するなど、広範囲で観測された。韓国では大規模な地震がほとんど発生しないため、14日夜の地震以降、消防への問い合わせは約4000件に上った。高層マンションの住民が1階に避難したケースもあったという。韓国内で負傷者は出ていないが、余震が続く恐れがあるため、「わが国は安全だろうか」(YTNテレビ)と不安が広がっている。
韓国では九州の温泉地は旅行先として人気が高い。韓国政府は16日、対策会議を開催。大分県別府市で足止めされている韓国人観光客約200人を福岡空港に移送するため、バス5台を手配した。17日には在留韓国人の支援チームを派遣する。また大手旅行各社は16日、17日以降の九州全域の旅行を中止することを決めた。【ソウル大貫智子】