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 米大統領選の共和党候補者指名争いについて、同党のライアン下院議長は12日、ワシントンで会見し、「私は指名を受け入れるつもりはない」と断言した。予備選で首位を走るトランプ氏が代議員の過半数を得られなかった場合に備え、ライアン氏の擁立を期待する声が党内からあがっていた。

 ライアン氏は「候補になりたければ(予備選から)立候補して競うべきだ。そうしなかった私が擁立対象として検討されるべきではない」と述べた。「予備選を戦った人が指名されるべきだ」とも述べ、トランプ氏、クルーズ上院議員、ケーシック・オハイオ州知事の誰かが指名されるべきだとの考え方を明確にした。

 同党の指名争いは、トランプ氏が代議員の獲得数で総数の過半数に達し、指名を確実にできるかが焦点。過半数に届かず、7月の党大会での決選投票になった場合、党内の一部には、新たに擁立する候補に票を集め、トランプ氏らの指名を阻止する筋書きがあった。ライアン氏の名前はたびたびあがっていた。(ニューヨーク=金成隆一

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