警視庁渋谷署員19人が結核に集団感染した問題で、同署に留置中に肺結核で死亡した男性を解剖した都内の大学病院の医師ら7人も結核に感染したことが、同病院を管轄する文京区への取材で分かった。
感染者は計26人となった。
同署によると、男性は昨年2月、留置場で体調を崩して死亡した。大学病院の医師が解剖を行い、死因を肺結核とする報告書が同8月に同署に届いた。
区によると、今年1月に署員の感染が判明したのを受け、男性を解剖した病院関係者らの検査を行ったところ、解剖した医師ら7人の感染が判明した。発症者はいないという。
結核と診断した場合、医師は直ちに保健所に届け出る義務があるが、大学病院の医師は届け出ておらず、区が経緯を調べている。