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出火直前に不審な男 放火の疑いも

火災があった新宿ゴールデン街の実況見分をする消防隊員たち=東京都新宿区で2016年4月13日午前10時55分、竹内紀臣撮影

 東京都新宿区歌舞伎町1の新宿ゴールデン街で飲食店が入る建物など4棟が焼けた火災で、出火直前の時間帯に、男性が火元とみられる建物に入る様子が付近の防犯カメラに映っていたことが、警視庁四谷署への取材で分かった。同署は放火の可能性もあるとみて出火原因を調べている。

 同署は13日午前から東京消防庁と合同で実況見分を始めた。

 同署などによると、火元は1949年に建てられた木造2階建て建物の2階の空き店舗とみられる。この空き店舗では12日午前10時ごろから内装業者4人が改装工事をしていたが、午後0時半ごろまでに全員が現場を離れた。出入り口に鍵はかけていなかったという。

 同署によると、午後1時過ぎ、現場付近に設置された防犯カメラに、出火元とみられる建物のドアから男性が中に入る様子が映っていた。その数分後には外に出る様子が映っていた。男性は帽子やジャンパーを身に着けてリュックサックを背負っており、徒歩で現場を訪れていたという。火災は男性が外に出た直後の午後1時20分ごろに発生した。

 一方、出火前に改装工事をしていた作業員は、同署の調べに「作業中にたばこを吸ったが、消した」と話しているという。

 この火災では、木造2階建ての飲食店や店舗兼住宅など4棟の約300平方メートルを焼損した。近くで飲食店を経営する女性(64)が煙を吸い、軽傷を負った。

 現場はJR新宿駅から北東に約500メートルにある飲食店街で、約300の居酒屋やバーが建ち並ぶ地域。【神保圭作、深津誠、春増翔太】

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