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18歳選挙権で新講義 「若者の政治参加考える」

「政治参加を考える」と題し講義する関谷昇教授=千葉大で2016年4月13日、田ノ上達也撮影

 選挙権年齢が18歳まで引き下げられるのを前に、千葉大学で13日、若者の投票率向上をテーマにした教養科目「若者の政治参加を考える」が始まった。学生が発案した全国的にも珍しい講義。全学部の1〜4年生が対象で、6月まで8回の講義や討論を行う。若者と政治の距離を縮めるアイデアも出し合い、千葉市に提言するという。

     「政治に無関心と言われているが本当にそうなのか、みなさんに問いかけていきたい」。午前10時半から始まった初回の講師は、法政経学部の関谷昇教授(政治学)。投票率が低下する中、民主主義が形骸化しつつある現状を解説した。

     千葉大によると、講義は大学生の投票参加を研究する学生たちが関谷教授に提案し、関谷教授が他の教員に声を掛けて実現した。提案者の一人、法政経学部4年の今井隆太さん(22)は「さまざまな社会問題を深刻だと考える学生は少なくない。自ら考えて行動したり、みんなで議論したりするための窓口がほしかった」と語る。

     講義に出席した文学部1年の滝慎之介さん(18)は「インターネットでは極端な意見が飛び交っているが、現実世界での若者の政治参加のあり方を学びたい」と話した。

     8回の講義の前半は、大学の教授や准教授が、主権者教育や非営利組織(NPO)と政治との関わりなどについて講義する。後半では千葉市選管の職員を講師に招き、若者が参加しやすい選挙の仕組みや選挙広報のあり方などについて討論し、政治参加を促す方法を市に提言する。希望する学生はインターンシップとして市選管の活動に参加する予定だ。関谷教授は「講義で考えるための素材を提供し、低投票率のままでいいのか悪いのか学生に判断し、行動してほしい」と話している。【田ノ上達也、写真も】

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