ども、おっさんです。
この週末にはてなブックマークで「収益性を上げるためにAdSenseのAmazon、楽天広告をブロックしたほうがいい」という記事がホットエントリーしていました。ブックマークは200くらいついていたかと記憶しています。
コメントを見ると「さっそく実施した」という人がチラホラ。
うーん、それって本当なのかな?ってことで持論を書いてきます。
ブロックしたほうがいいという主張
ブロックしたほうがいいという主張はだいたいこんな感じかと。
- Amazon、楽天のCookieがAdSenseに奪われる
- 「AdSenseのAmazon、楽天広告」のクリック単価(以下CPC)が低い
なので収益性を上げるためにブロックしたほうがいいという感じです。
AdsenseはCPCでなくRPMで見るべき
まず、AdSenseはCPCでなくRPMで見たほうがいいと思います。RPMとは(Revenue Per Mille)の略で、広告表示1,000回あたりの収益です。(Milleはラテン語で1,000の意味)
RPMを構成する要素として、CPC、クリック率(以下、CTR)、カバー率(CVR)がありますがAdSenseのカバー率は100%に近いため、実質的にはCPCとCTRが構成要素となります。
AdSenseはCPCの高い広告が表示されるとは限らない
AdSenseの広告は品質スコアという考え方をもとに広告を表示しています。以下の記事に詳しく書いていますが、単純に言うと「CPCが高いけどほとんどクリックされない広告」より「CPCが低くてもクリックされる広告」を表示するようになっています。
なのでCPCが低い広告が表示されていることがRPMの観点では必ずしも悪いというわけではないのです。
【ブログ・サイト運営者向け】CPC(クリック単価)を上げるためにやっておきたい5つのこと - おっさんホイホイ
ちなみに、CPCの低い広告と高い広告がオークションとなった場合、必ずしもCPCの高い広告が掲載されるとは限りません。品質スコアという考えがありCTRとCPCのバランスを考慮し、CTRが高くCPCの低い広告が掲載される場合があります。これは必ずしも掲載側にとって不利ではなく、CPCは高いがユーザ利便性の低い広告が掲載されるよりは良いと考えられます。
ブロックしないほうがAdSenseのオークション効果が高くなる
AdSenseの広告は広告枠ごとにオークションが走っています。オークションなので広告主が多ければ多いほどRPMの高い広告が表示されます。なのでブロックするとその観点では逆効果。*1
オークションが発生しててAmazon、楽天の広告が表示されているので、ブロックすると同等orそれ以下のRPMの広告が表示されるんじゃないでしょうか?
つまりブロックするとアドセンスの収益性は下がる方向に働くと考えられます。
CPCとCTRとCookieについて
本ブログの場合、Amazonアフィリエイトをクリック単価に換算すると3円くらいでした。Adsenseのクリック単価がこれより低いとは考えられないので、本ブログの場合、AmazonアフィリエイトをクリックされるよりAdSenseをクリックされたほうが収益性が高いと考えられます。
また「AdSenseのAmazon、楽天広告」はリターゲティングされた広告なので一般的にCTRは高いです。
Cookieが奪われるというのも、奪われるときは自ブログのAdsenseより他のサイトで奪われてる可能性のほうが高いので、そんなに気にしなくてもいいのでは無いでしょうか?
読者は自ブログだけしか読んでないということは無いですよね?
さいごに
てことで、収益性にこだわるなら広告ブロックなんかせずにGoogleパイセンのチューニングに任せとけばいいんじゃないかな?と思います。本ブログのようにAmazonアフィリエイトの訴求力が低いブログの場合は特にそう。
逆にAmazon、楽天アフィリエイトでがんがん稼げてるブログはAdSense広告ブロックしてもいいかも知れないですね。
ブロックする前にまずは自ブログのAmazon、楽天アフィリエイトのクリック単価換算してみるといいと思います。
おわり
といいつつちゃっかりアフィリエイト。
*1:品質スコアの観点でCPCではなくRPMとしてます