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キャスター鈴木ともみの 放送では語り尽くせない大事な話

最近の若者に見られる、なぜか“残念”な2タイプ

  • 2016.04.12
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残念な『非目力系』と『意識高い系』

 4月に入り、新入社員や新入学生など、街中でフレッシュな顔を見かけるようになりました。真新しい勝負服に身を包んだ若者の姿は、いつの時代もまぶしく、社会人経験を積んだ方々にも、きっと新鮮なパワーを与えてくれているのではないでしょうか。

 特に、超高齢社会時代を迎えている日本においては、新入社員の存在は貴重であり、大事に育てていくべき人材でもあります。

 ですが、どのような時代にあっても「最近の若者は……」と、年輩者らが若者に対して憂いを抱いてしまうのも世の常、人の常。

 そんななか「最近の若者論」について、ある就職ジャーナリストの方から興味深いお話をうかがう機会を得ました。それは「残念な若者」と呼ばれる人材は、大きく分けて二種類のタイプがあり、一つは『非目力(ひめぢから)系』、そしてもう一つは『意識高い系』であるという分析です。

 『非目力系』とは、力強さがなく、眠そうな目で仕事に取り組む若手のことを指します。俳優で言えば、『非目力系男子』として注目されている濱田岳さん、新井浩文さん、染谷将太さんのような覇気のない目を持つ若者と言うイメージでしょうか。

(写真:sasaki106 / PIXTA(ピクスタ)

 筆頭に挙げた濱田岳さんと言えば、昨秋にテレビ東京系で放映されたドラマ『釣りバカ日誌~新入社員 浜崎伝助~』で主人公のハマちゃん役が印象に残っています。仕事よりも趣味の釣りに関する行事を常に優先するという、まさに「残念な新入社員」役をあの「非目力」で見事に演じきっていました(笑)。

 一方、『意識高い系』とは、実力もないのに、セルフブランディングと自己演出だけに長けた、中身の伴わない若手のことを指すのだそうです。

 昨春にNHK BSプレミアムで放映されたドラマ『その男、意識高い系』では、(1)自分のプロフィールをやたらと盛る、(2)SNSで意識の高い発言を連発する、(3)人脈を必要以上に自慢する、(4)カタカナ大好き……など、一見、優秀に見えるものの中身は薄いタイプの新入社員が周囲を振り回し続け、先輩社員が尻ぬぐいをさせられる姿をコメディタッチで描いていました。

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