40年ぶり発見のスマトラサイ死ぬ インドネシア・カリマンタン島
2016年04月06日 18:28 発信地:ジャカルタ/インドネシア
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【4月6日 AFP】インドネシアのカリマンタン島(Kalimantan Island、別名:ボルネオ島、Borneo Island)で40数年ぶりに発見された、絶滅が危惧されている野生のスマトラサイが死んだ。当局者が5日明らかにした。野生のスマトラサイの発見は「環境保護活動の大きな成功」と評価されていた。
この雌のスマトラサイは先月、東カリマンタン(East Kalimantan)州にある鉱山とプランテーションに近い場所で落とし穴に転落しているのが見つかった。
カリマンタン島のスマトラサイはそれまで、絶滅して久しいと考えられており、環境保護活動家が接触したのは実に40数年ぶりだった。
だがインドネシア環境省によれば、ナジャク(Najaq)と名付けられたこのスマトラサイはここ数日、健康状態が悪く、結局足の感染症が原因で死んだという。死因を特定するため死体解剖を行う予定。
環境保護活動家はうれしいニュースが一転、悲劇に変わってしまったことに失望している。世界自然保護基金(WWF)のインドネシア代表は「サイの保護は非常に難しい場合があり、専門家の協力が必要になるという有益な教訓になった」と述べた。(c)AFP
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