高浜原発4号機の再発防止策は妥当 原子力規制委

高浜原発4号機の再発防止策は妥当 原子力規制委
再稼働の3日後に原子炉が自動停止した福井県の高浜原子力発電所4号機について原子力規制委員会は、トラブルの引き金となった電流を検知する機器の設定を見直すなどとする関西電力の再発防止策を妥当とするとともに、検査を行う原子力規制庁にも十分な確認を行うよう求めました。
高浜原発4号機はことし2月、再稼働から3日後に発電と送電を開始する操作をした際、変圧器と送電設備の間に異常な電流が流れたことを検知する機器が作動し、原子炉が自動停止しました。
関西電力はその後の調査の結果、電流の検知機器が作動する設定値が適切ではなかったとして設定値を見直すなどの再発防止策を規制委員会に報告し、6日の会合で審議されました。
この中で、田中俊一委員長は「原子炉の安全性に影響はなかったが、社会的には影響が大きく、信頼の喪失につながったので、反省してもらわないと困る」と述べるとともに、検査を行う原子力規制庁にも十分な確認を行うよう求めました。そのうえで、関西電力がまとめた再発防止策は妥当であると評価しました。
高浜原発4号機を巡っては先月9日、滋賀県の大津地方裁判所が3号機とともに、運転停止を命じる仮処分を決定し再稼働できない状態になっています。