妻殺害容疑で逮捕の82歳夫 ほぼ1人で介護か

妻殺害容疑で逮捕の82歳夫 ほぼ1人で介護か
k10010469181_201604061224_201604061227.mp4
5日、兵庫県加東市で認知症の79歳の妻を殺害したとして、82歳の夫が逮捕された事件で、夫がほとんどの介護を1人で行っていたとみられることが、捜査関係者への取材で分かりました。調べに対し「妻の介護に疲れ、殺した」などと供述しているということで、警察が詳しいいきさつを調べています。
5日午後、兵庫県加東市長貞の住宅で、この家に住む八尾正乃さん(79)がベッドの上でぐったりしているのが見つかり、その後死亡が確認されました。警察は「妻を殺した」と通報してきた夫の八尾嘉明容疑者(82)が首を絞めて殺害したとして、6日朝、殺人の疑いで逮捕しました。警察によりますと、容疑を認め「認知症の妻の介護に疲れ、殺した」などと供述しているということです。
死亡した正乃さんは認知症で介護が必要な状態でしたが、夫婦と同居している50歳の長男が病気がちなため、八尾容疑者がほとんどの介護をヘルパーの支援を得ながら1人で行っていたとみられることが捜査関係者への取材で分かりました。
正乃さんは先月、骨折の治療を終えて自宅に戻ったあとは寝たきりになり、介護の負担も増えていたということです。
また、長男は「母親の認知症の症状が1週間ほど前から悪化していた」と話しているということです。警察が事件の詳しいいきさつを調べています。