児童に「一生許さん」 壁に押し付け暴言
大阪市立小学校の30代の男性教諭が昨年12月、放課後学習中に児童を壁に押し付けるなどの体罰を加えた後、床に倒れた児童に威圧的に暴言をあびせていたことが市教委への取材で分かった。児童は帰宅後に嘔吐(おうと)し、病院で検査を受けたという。
市教委に提出された報告書などによると、教諭は12月22日午後4時20分ごろ、放課後学習をしていた教室で、指示通りに席に座らなかった5年生(当時)男子のあごをつかみ、壁に押し付けた。児童は教室にあった配膳台の上でえび反りのような体勢になったという。さらに児童の襟をつかんで立たせ、「早く座れや。早くやれや」と威圧的に言いながら席に座らせようとした。その際、床に倒れた児童に「これで先生がくびになったら一生許さへんから」などと発言したという。
児童は帰宅後に嘔吐し、「痛い。怖い。お母さん、ごめん」などと繰り返しつぶやいていたという。念のため救急車で病院に搬送され、検査を受けたが、異常はなかった。同校は翌日、校長らが児童宅を訪れて謝罪。教諭を指導した。【久保聡】