システムトラブル 中継機ICの故障が原因
全日空は30日、今月22日に起きた国内線のシステムトラブルについて、システムを管理するサーバー4基をつなぐ中継機の集積回路(IC)の故障が原因だったと発表した。
中継機はサーバー間で情報を共有する機器。故障すれば信号を発信して予備機に自動で切り替わるが、こうした機能が作動しなかった。このため原因特定が遅れ、影響が広がったという。
トラブルは22日午前8時20分ごろ、サーバー4基が停止し、搭乗手続きができなくなった。23日午前に復旧したが、国内線148便が欠航するなど計約7万2100人に影響した。
同社は再発防止策として、故障を検知する新たな機能を追加した。また、篠辺修社長ら役員3人の報酬1カ月を10〜20%減額する処分を決めた。【内橋寿明】