茨城・日立市の工場で爆発 けが人の情報なし

30日午後7時前、茨城県日立市にある工場で爆発があり、周辺の道路には鉄板などが散乱しているということです。警察と消防で詳しい状況の確認を急いでいますが、今のところけが人の情報はないということです。
30日午後6時45分ごろ、日立市幸町にある火力発電用のタービンなどを製造している「三菱日立パワーシステムズ日立工場」で爆発がありました。
この会社によりますと、ガソリンなどの危険物をドラム缶で保管している倉庫の付近で爆発があったということで、工場周辺の道路には鉄板などが散乱しているということです。
また、消防によりますと、爆発したのは危険物が置かれている倉庫の外にあった4本のドラム缶のうち2本だということです。
ドラム缶の中には、金属を加工する際に使う使用済みの廃油が入っていて、倉庫の外壁の一部が損傷しているということです。
警察と消防で詳しい状況の確認を急いでいますが、工場の従業員や周辺の住民にけがはないということです。
工場の脇にあるレストランの店員は、「炎が一瞬上がったのが見え、そのあと2回大きな爆発音がした。下から突き上げられる衝撃があり、花火が打ち上がるようなものすごく大きな音だった。煙のようなものが見えたという人もいた」と話していました。
また、別の男性は「ドーンという今まで聞いたことがない大きな音が聞こえ、工場に近づくとシンナーのようなにおいがした。道路には、50センチほどの丸い鉄板や屋根の一部のようなものが飛散していた。70年間、ここに住んでいるが、このようなことは始めてだ」と話していました。