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アンノン・ゲーム

人生は未知のもの。だから、私は書き続ける-。

銀河英雄伝説・第3話「第十三艦隊誕生」感想

銀河英雄伝説

 

あらすじ

 



自由惑星同盟の首都、ハイネセン・ポリス。

そこから100kmほど離れたここ、同盟軍統合作戦本部では、

この日、アスターテ会戦戦没者の慰霊祭が行われようとしていたー】

 

准将のヤン・ウェンリーは先の戦いで負傷したという理由で、

慰霊祭を欠席することにした。

 

国防委員長であるトリューニヒトの演説が聞きたくないのと、

マスコミによって英雄視されるのが嫌だったからである。

 

それでも慰霊祭の中継は見ようと思い、

モニターの電源を入れると、驚くべき光景が目に入った。

 

ヤンの親友・ラップの婚約者のジェシカが、

トリューニヒトの目前にやってきて、何かしようとしていたのだ。

 

ラップはアスターテ会戦のとき、同盟軍の第六艦隊に配属されていたが、

帝国軍の猛攻を受けて、若い命を散らしていた。

 

ジェシカは愛する人を失った怒りをトリューニヒトにぶつけるが、

警備兵によって、強制的に退場させられてしまう。

 

慰霊祭は、自由惑星同盟の国家を斉唱して幕を閉じた。

 

ヤンと同じく仮病を使って慰霊祭を欠席していたアッテンボローは、

ジェシカが憂国騎士団に狙われるのではないかと危惧した。

 

憂国騎士団とは、トリューニヒトの影の軍隊とも言われ、

不平分子を粛清する役割を負っているのだった。

 

だが、ヤンとアッテンボローは、憂国騎士団に囲まれているジェシカを、

間一髪で救い出すことができた。

 

ある日のこと。

 

ヤンは統合作戦本部長のシトレに呼び出される。

 

アスターテでの功績により、少将になったことを告げられ、

新たに編成した「第十三艦隊」の司令官への抜擢を明かされた。

 

「第十三艦隊」は寄せ集めの兵力で、通常の半分の人員しかないのだが、

帝国軍の要塞・イゼルローンを攻略せよという命令だった-。

 

台詞

 

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ユリアン「昨日、学校で来年以降の進路を聞かれました。

僕は、軍人になる道を選びたいんですが」

ヤン「軍人?」

ユリアン「ええ、死んだ父も軍人でしたから」

ヤン「親の職業を子が継がなきゃならん法はないさ。

現に私の父は商人だった。借金だらけで倒産寸前だったがね」

 

ユリアン「でも、僕の養育費は軍から出ていて、

僕が軍務につかないときは返却しなければいけませんし」

ヤン「返すさ」

ユリアン「えっ?」

ヤン「お前を引き取った保護者を過小評価するなよ。それぐらいの蓄えはある」

ユリアン「そこまでご迷惑はかけられません」

 

ヤン「生意気言うなよ。子供のくせに。

子供ってのは、大人を食い物にして成長するものだ」

ユリアン「・・・ありがとうございます、でも」

ヤン「なんだ?そんなに軍人になりたいのか」

 

ユリアン「准将はそんなに軍人がお嫌いなんですか」

ヤン「嫌いだね。今度の戦いでますます嫌いになった。

できることなら、こんな商売からは一日も早く足を洗って、

歴史の研究に没頭したいね」

 

感想

 

首相とか大統領ではなく、国防委員長が国を仕切っているとは、

自由惑星同盟は軍事政権のようですね。

 

しかも、トリューニヒトは憂国騎士団という組織を操っていて、

自分の意に沿わない者をコントロールしようとしています。

 

自由と名がつくのに、社会主義国家のような雰囲気です。

だから、アスターテ会戦での敗戦も正しく伝えなかったんですね。

 

さすがに慰霊祭では、戦没者150万人と言っていましたが。

 

そんな異様な政治体制の中で、

婚約者を亡くした悲しみを訴えたジェシカは勇気のある女性です。

 

彼女の声は、戦没者の遺族全員のものでもあります。

 

同盟軍の兵士のほとんどは、

自ら望んで戦っているのではなく、上層部の指示に従っているだけですから。

 

ヤンも戦争が嫌いです。

 

しかし、彼には軍事的才能があったので、

本人の意思とは裏腹に、次なる攻略目標を与えられてしまいました。

 

歴史が彼という存在を必要としているんでしょう。

 

わずかな兵力で難攻不落の敵地をどう落とすのか、

次の展開が興味深いですね。

 

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