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東京のＪＲ上野駅で開かれた物産展で買い物客の手提げバッグから財布を盗んだとして、８３歳の女が逮捕され、警視庁はデパートの地下の食品売り場などでスリを繰り返していたとみて調べています。

逮捕されたのは東京・中野区に住む神山さと容疑者（８３）で、警視庁によりますと、今月１８日、ＪＲ上野駅の構内で開かれた物産展で買い物をしていた６５歳の女性の手提げバッグから現金４０００円などが入った財布を盗んだ疑いが持たれています。
スリの警戒に当たっていた捜査員が神山容疑者が盗むところを確認し、その場で逮捕したということで、調べに対し容疑を認め、「財布を見るととりたくなってしまう」と供述しているということです。
警視庁によりますと、神山容疑者は数十年間、デパートの地下の食品売り場などでスリを繰り返しているとして、捜査員の間で「デパ地下のさとばあ」と呼ばれているということです。
都内のデパートでは同じような手口の被害が相次いでいて、警視庁は、買い物客で混雑する食品売り場などを狙ってスリを繰り返していたとみて調べています。