伊方原発3号機 7月再稼働の計画示す方針固める

愛媛県にある伊方原子力発電所3号機について、四国電力は、近く原子力規制委員会に行う再稼働に向けた使用前検査の申請の中で、ことし7月に原子炉を起動して再稼働させるという計画を示す方針を固めました。
伊方原発3号機は、新しい安全対策が原発事故後に作られた規制基準に適合しているとして、去年7月、原子力規制委員会の審査に合格し、現在は、再稼働に必要な認可の1つで、設備の耐震性など詳しい設計を示した「工事計画」について、規制委員会の確認を受けています。
この工事計画について、規制委員会は23日にも認可する見通しになり、これを受けて四国電力は、近く行う再稼働に向けた使用前検査の申請の中で、ことし6月に原子炉に核燃料を入れ、7月に原子炉を起動し、再稼働させるという計画を示す方針を固めました。
伊方原発3号機を巡っては、地元の愛媛県と伊方町が去年10月、再稼働に同意しているため、検査などで問題がなければ、鹿児島県の川内原発1号機と2号機、福井県の高浜原発3号機と4号機に次ぐ再稼働になる見通しです。高浜原発の2基は、4号機が先月トラブルで停止したのに続き、3号機も大津地方裁判所の運転停止を命じる仮処分の決定を受けて停止しています。