トップページ社会ニュース一覧寝台特急カシオペア 最後の下り列車が出発
ニュース詳細

寝台特急カシオペア 最後の下り列車が出発
3月19日 18時52分

寝台特急カシオペア 最後の下り列車が出発
k10010449541_201603191931_201603191931.mp4
北海道新幹線の開業に伴い定期的な運行を取りやめる、寝台特急「カシオペア」の最後の下り列車が、札幌に向け、上野を出発しました。JR東日本は、人気が高いとして、ツアー旅行専用の団体列車として不定期での運行を継続する方向で検討しています。
最後の下り列車となった寝台特急「カシオペア」は、午後3時半ごろ、多くの鉄道ファンが待ち受けるなか、上野駅のホームに入りました。
上野と札幌をおよそ17時間で結ぶ「カシオペア」は、JRで初めてのオール2階建ての寝台車やラウンジ車がある豪華列車として、平成11年にデビューし、人気を集めてきました。
これまで週3往復ほど運行してきましたが、今月26日の北海道新幹線の開業で青函トンネルの運行システムが変わるため、現在の電気機関車では走行できなくなり、定期的な運行を取りやめることになりました。
家族4人で最後の下り列車に乗った札幌市の女性は、「最後の運行は特別なものがあるので、頑張ってチケットを取りました。速く移動できる新幹線も大事ですが、旅情を感じるという意味では寝台特急以上のものはないと感じています。きょうは寝台特急の思い出をかみしめつつ、家族で車窓を眺めながら過ごしたいと思います」と話していました。また、この女性の7歳の娘は、「カシオペアで寝ることが楽しみですが、もしかすると揺れて眠れないかもしれません」と話していました。
上野駅のホームには、最後の姿を見ようとカメラを持った人や、「さようなら」や「ありがとう」と書かれた大きな紙を手にした人など、およそ2000人が集まりました。また、出発を待つ乗客の中には、いったん外に出て、車両の前で記念撮影をする人の姿も見られました。
最後の下りの「カシオペア」は、定刻の午後4時20分、札幌に向け出発しました。出発すると、ホームで見送る人の間から「お疲れさまでした」といった声が上がっていました。
JR東日本は、人気が高いとして、青函トンネルを走行することができる電気機関車を今後、JR貨物から借り受け、ツアー旅行専用の団体列車として不定期での運行を継続する方向で検討しています。団体列車の運行の時期は未定ですが、チケットはみどりの窓口ではなく、旅行商品として旅行会社を通じて販売される見通しです。

関連ニュース

k10010449541000.html

関連ニュース[自動検索]

このページの先頭へ