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めちゃくちゃブックス

本に関するメモ

雑談の本について

雑談の本 ユーモアのある本

 

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雑談とは通常、ほとんど意識せずに「する」ものであって、記録したり鑑賞したり読んだりするものではない。適当にして、したという意識もないままに消えて無くなるのが雑談である。

だから、わざわざ雑談を本にするという例は少ないし、昨今はますます本が売れなくなっているという風潮もあって、雑談の効用や利点を説いた本は多くなっているようだが、雑談そのものを記録したような類の本はもともと少ないし、今後はもっと減りそうである。

また、偉い人のご高説を拝聴する類のインタビューや、馴れ合い発言の応酬に過ぎない対談、目的や話題の決まりすぎた対話などを省くと、純粋に無目的で、無計画で、無軌道で、良くも悪くも、あまり役に立たないような雑談の本は限られてくる。

すぐに思い浮かぶのは細野晴臣電気グルーヴ星野源などミュージシャン関係の本である。

 

 

 

星野源雑談集1

星野源雑談集1

 

 

雑談は、口と言語を楽器としたセッションのようなものだと考えれば、この傾向にも納得が行く。

他にはタイトルに「雑談」が入っている著書が何冊かある小沢昭一関係。

 

小沢昭一雑談大会 (1972年)

小沢昭一雑談大会 (1972年)

 
雑談にっぽん色里誌 芸人編 (ちくま書房)

雑談にっぽん色里誌 芸人編 (ちくま書房)

 
雑談にっぽん色里誌 仕掛人編 (ちくま書店)

雑談にっぽん色里誌 仕掛人編 (ちくま書店)

 

 

 あるいは昔のSF作家の雑談集など。

 

おもろ放談―SFバカばなし (1981年) (角川文庫)

おもろ放談―SFバカばなし (1981年) (角川文庫)

 

 

他にも探せばチラホラ出てきそうに思える。気長に探索しながら、時々このブログで紹介してみたい。

 

hint.hateblo.jp

 

思うに雑談の本はどれも「ユーモアのある本」に該当するので、「ユーモアのある本」の中の区分の一つとして捉えてもよいかも知れない。