福岡市博多区の精華女子短大の社会人入学生で、生活総合ビジネス専攻2年の山崎徳子さん(55)=同区=が、首席の学生に任される卒業生総代に選ばれた。「授業内容はすべて身につける」と、がむしゃらに学んだ努力が実を結び、履修した科目はすべて最高評価の「秀」という好成績。親子ほど年齢の離れた学生たちに「置いていかれまい」と奮闘した2年間で培った自信を胸に、18日の卒業式で再び社会へと巣立つ。
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山崎さんは3年前まで広島県で暮らしていたが、大学受験に失敗し、福岡の予備校への入学を希望した長男と一緒に、夫の単身赴任先だった博多区へ。再挑戦する長男を「同じ受験生の立場からサポートしたい」と自らも受験を決意した。
受験勉強を進めるうち、かつて第1志望でない大学をすぐに辞めてしまったことを後悔。「きちんと学び直したい」との思いが募る中、自宅が近い同短大のカリキュラムにあった「観光サービス」に興味がわき、進学を決めたという。
入学後は「若い同級生とどう付き合えばいいか戸惑った」。生活態度をとがめるような親目線の発言は封印し「うるさくない母親」に徹した。その甲斐あって「母」「ママ」と慕ってくる同級生も増え「ノート見せて」と頼まれることも。
高校卒業から時間がたち「英語のスペルもあやふや」で、覚え直さねばならないことも次々と。「単位を落とすかも…という不安が頭から離れなかった」山崎さんだが、それを振り払うため普段の小テストから全力投球。1年の成績がオール「秀」となり、「ますます勉強に欲が出た」という。
東京の私大に通う長男は「いい趣味だなー」とちゃかすが、山崎さんの学生生活にほとんど関心を示してこなかった夫が「保護者として卒業式に出たい」と言ってきた。そして「君を尊敬する」とも。今後は学んだ「観光サービス」の知識を生かすのが目標。山崎さんは「いつか観光案内のボランティア活動もしてみたい」と話している。
西日本新聞社
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