今直也
2016年3月19日16時03分
スポーツなどで傷んだひざの軟骨を治すため、磁石を使って幹細胞を患部に集める臨床研究について、広島大の研究チームは18日、患者の一部で効果を確認したと、大阪市で開かれている日本再生医療学会で発表した。
効果を確認したのは、昨年2月に治療を受けた10代の女性。約1年たった時点で、痛みや動きにくいなどの症状はほぼ消失したという。画像診断で、軟骨と見られる組織が患部に定着していることも確認できた。
ひざの軟骨の治療で、患者自身の幹細胞を患部に入れて軟骨の再生を促す方法は、患部の位置によって手術が難しい場合があった。研究チームは、幹細胞に鉄の粒子を加え、体外から磁石を使って患部に導く臨床研究を昨年から開始。これまで5人が治療を受けた。(今直也)
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