世界一黒い物質ベンタブラックがさらに黒くなってレーザーポインターを当てても真っ黒(動画あり)
Surrey NanoSystemsは世界一黒い物質、ベンタブラックを作り一躍有名になりました。あまりにも黒く、可視光線はほぼ全て吸収してしまうベンタブラック、反射する光のはたったの0.035パーセントということで話題になったのを覚えている人も多いのではないでしょうか。
そのベンタブラックがなんとさらに黒くなったとのこと。
世界一の黒さが、さらに黒く。
想像できないですよね?仕方ありません。だってSurrey NanoSystemsの分光器ですら測れないくらいくらいなんです。
これは(ちょうど反応器から取り出したばかりの)バンタブラック・プロセスによる新しい開発物です。このコーティングは私達の分光器で測ることすらできないくらいの黒さを持っているんです!ハイパワーのレーザーポインターを横切らせても見ている人にはほぼ何も反射しているように見えません。赤外線で分光計が測れないほどの黒さを持つ素材というのは作ったことがありませんでした。
レーザーポインターを使ったデモンストレーションはこちらで見られます。ベンタブラックに赤色の光が乗っかるかと思った瞬間にサッと何も無くなってしまいます。
「レーザーポインターひそかに消してんじゃねー?」という疑問が浮かびそうなくらいの真っ黒さですよね...。
こちらのビデオではそれほど黒くない素材と並べて光を当てています。新開発のベンタブラックがどれだけ黒いかよく分かります。
よく聞く、「穴が開いているように見える」という感想、納得です。
source: YouTube
Casey Chan - Gizmodo SPLOID[原文]
(塚本 紺)
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