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仙台 津波で被災の小学校 統合で最後の卒業式3月19日 14時20分
震災の津波で被災し、新年度から別の学校に統合されることになった、仙台市の荒浜小学校の6年生が、最後の卒業式を行いました。
仙台市若林区の荒浜小学校は、震災の津波で校舎が2階まで浸水する被害を受けたことから、これまで内陸側にある宮城野区の東宮城野小学校の校舎を間借りして授業を続けてきました。
しかし、震災前まで90人ほどいた荒浜小学校の児童は16人まで減り、新年度から別の学校に統合されることになったことから、19日、東宮城野小学校で最後の卒業式が行われました。
式には卒業する6年生8人をはじめ、保護者や地元の荒浜の人たち、それに東宮城野小学校の子どもたちも出席しました。
卒業生は1人ずつステージの上で「プロ野球選手になって父や母に恩返しがしたいです」などと将来の夢を語り、卒業証書を受け取りました。
そして、卒業生全員で小学校生活の思い出を振り返り、「家族や多くの人の支えで震災を乗り越えることができました。荒浜小の思い出は絶対に忘れません」とスピーチしました。
出席した保護者は、卒業生たちの感謝のことばに涙を流しながら、子どもたちの門出を祝っていました。
卒業した佐藤聖也さんは「荒浜小がなくなるのはとても寂しいけれど、最後の卒業生として、すごくいい卒業式にできたと思います」と話していました。また、寺嶋花恋さんは「5年間間借りしていた東宮城野小学校の人たちとも仲よくなれたし、震災があって学んだこともありました。下級生には『荒浜小で卒業したかった』という子もいて、そういう下級生たちの気持ちを受け止めながら卒業式に臨みました」と話していました。
被災した荒浜小学校の校舎は、震災の教訓を後世に伝える「震災遺構」として保存されることが決まっていて、今月26日には閉校式と記念碑の除幕式が行われる予定です。
しかし、震災前まで90人ほどいた荒浜小学校の児童は16人まで減り、新年度から別の学校に統合されることになったことから、19日、東宮城野小学校で最後の卒業式が行われました。
式には卒業する6年生8人をはじめ、保護者や地元の荒浜の人たち、それに東宮城野小学校の子どもたちも出席しました。
卒業生は1人ずつステージの上で「プロ野球選手になって父や母に恩返しがしたいです」などと将来の夢を語り、卒業証書を受け取りました。
そして、卒業生全員で小学校生活の思い出を振り返り、「家族や多くの人の支えで震災を乗り越えることができました。荒浜小の思い出は絶対に忘れません」とスピーチしました。
出席した保護者は、卒業生たちの感謝のことばに涙を流しながら、子どもたちの門出を祝っていました。
卒業した佐藤聖也さんは「荒浜小がなくなるのはとても寂しいけれど、最後の卒業生として、すごくいい卒業式にできたと思います」と話していました。また、寺嶋花恋さんは「5年間間借りしていた東宮城野小学校の人たちとも仲よくなれたし、震災があって学んだこともありました。下級生には『荒浜小で卒業したかった』という子もいて、そういう下級生たちの気持ちを受け止めながら卒業式に臨みました」と話していました。
被災した荒浜小学校の校舎は、震災の教訓を後世に伝える「震災遺構」として保存されることが決まっていて、今月26日には閉校式と記念碑の除幕式が行われる予定です。