2014年ごろ、ネットの世界ではTwitterやFacebookなどのソーシャルメディアで"バズ"を巻き起こし、トラフィックを稼ぐ「バイラルメディア」が乱立しました。短い動画や写真でユーザーの感情に訴えかけ、PVを荒稼ぎすることには成功しましたが、一方で運営側の希薄な著作権意識には多くの批判が寄せられていました。
当時、乱立したバイラルメディアはその後どうなったのでしょうか。今回は、ウェブメディア業界の潮流に詳しい佐藤慶一さんのブログ「メディアの輪郭」に2014年2月4日に掲載されたエントリ「乱立する国内バイラルメディアをまとめてみたーー35のメディア紹介」をもとにチェックしていきたいと思います。
35のバイラルメディアのうち更新が継続されているのは10以下
上記の佐藤さんのエントリで紹介されている35のサイトの状況を確認し、以下のように分類しました。
1.現在も継続的に更新されている。
2.サイト事態は残っているが、直近1ヶ月の更新はない。
※記事に日付表示などがない場合、公式Twitterなどから判断
3.サイト自体にアクセスできない
すると、その内訳は下記のようになりました。
現在も更新されているのは8サイト
統合され別サイトになっているものも含めて、現在も更新を続けているのは、以下の8サイトでした。
・Whats(ワッツ)
・CuRAZY(キュレージー)
・TEMITA(てみた)
・feely(フィーリー)
・もえばず
・Bizcast(ビズキャスト)
※スゴピクとnamida(ナミダ)は、「9ポスト」というサイトにリダイレクトされ、更新が継続していました。
14サイトが更新停止
以下のサイトについては、サイトにアクセスはできるものの、2014年、2015年ぐらいで更新が停止していました。中には、バズマンのように「妖怪ウォッチんぐ」というまったく別のサイトになっているものもありました。
・dropout(ドロップアウト)
・Buzzlive(バズライブ)
・pocketti(ポケッチ)
・バズマン
・Scout Talents(スカウトタレンツ)
・otodas(オトダス)
・UPLOAD(アップロード)
・RAW-Fi(ローファイ)
・Buzzia(バジア)
・ヒマゴロシ
・kensuu.com
・Educeed(エデュシード)
・世界の凄い場所
・あふれ.CO
サイト自体消えているのは、13メディア
以下の13サイトについては、サイト自体が消えていました。
・Sports on Earth
・animal buzz(アニマルバズ)
・candle(キャンドル)
・Charming(チャーミング)
・ROXIE(ロキシー)
・しぇあ動画
・Sharingvideo
・must(マスト)
・すごい動画
・mixgirl(ミックスガール)
・THE MOVIEHOUSE(ムービーハウス)
・share times
・BUZZMODE(バズモード)
2年間サバイブできたメディア20数%
まとめると、佐藤さんのエントリで紹介された35のサイトのその後については、継続8、更新停止14、サイト消失13という結果になりました。
つまり、20%ちょい程度の数のバイラルメディアが、この2年間をサバイブできたわけです。冒頭の佐藤さんのエントリには出てきませんでしたが、grapeのように、オールドメディアに買収されるというのが、バイラルメディアのもっとも賢いイグジットの形なのかもしれません。
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