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皮膚から化学物質取り込みか ぼうこうがん多発の福井の工場

産経新聞 3月18日(金)17時4分配信

 化学メーカー「三星化学工業」(東京)の福井市の染料工場で従業員6人が相次いでぼうこうがんを発症した問題で、厚生労働省は18日、作業員が手袋をせずに作業するなどしたことで、がん発症との関連が疑われる化学物質「オルト-トルイジン」を皮膚から体内に取り込んだ可能性が高いとの調査結果を発表した。同工場の不十分な防護措置ががん発症につながった可能性がある。

 厚労省によると、福井の工場ではオルト-トルイジンを他の化学物質と反応させて染料の元を作る作業をしている。このうち、染料の元を乾燥させて袋詰めする作業に携わる作業員の尿から、他行程の作業員に比べて高いオルト-トルイジンが検出された。作業員は保護手袋を着けなかったり化学物質が着いたままの手袋を使ったりしており、皮膚から体内に物質が取り込まれた可能性が高い。

 また、同工場では空気中の化学物質の吸入を防ぐ保護具を着用していなかった時期があり、厚労省は「過去には、空気中から物質を体内に取り込む例もあったとみられる」としている。

 調査結果を受け、厚労省は全国の事業場に注意喚起するとともに、オルト-トルイジンの規制強化を検討する。

最終更新:3月18日(金)19時35分

産経新聞

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