AM11:00。風邪を引いている上の娘は爆睡。先月生まれた娘もぐーぐー寝ています。そんなわけで、妻と対談してみました。

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イケダ:わたしは、「お金の話」をしたかったんですよ。

ミキ:カネの話ですか。

イケダ:みちこ(妻の相性)って倹約家だよね。

ミキ:うーん…。けんやくかッ。

イケダ:変なポーズしないでいいよ。

ミキ:昔に比べるとだいぶ、ボタンを押すまでの時間が短くなった気がするけど。

イケダ:ネット通販のボタンね。

ミキ:あぁ、どうしよう、ココア飲みたいのにお腹いっぱいになっちゃったよ。

イケダ:まぁ、午後でいいんじゃないのかね。


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送料をタダにするために、たくさん買ってしまう妻。

(妻、座る)

ミキ:そんで?なんだっけ?

イケダ:お金の話。あんまりお金使ってないよね。

ミキ:そう?使ってるよ?けっこう使ってるよ!

イケダ:え、何に?

ミキ:小麦粉を大量に買ってしまった…。25kgくらい買ってるんだよ…。送料をタダにするためにね。

イケダ:パンになるんでしょ?食べ物はいいんじゃない?あと、最近なんか買った?

ミキ:本とか?

イケダ:発酵の本ね。それはいいでしょ。俺も読みたいし。ブログネタになるし。

ミキ:あと、パジャマ。知らなかったでしょ?こっそり買っちゃった。あと靴下。1,000円の靴下ってけっこう高くない?いつもは3足1,000円なのに…。

イケダ:珍しいね。なんで高いのにしたの?

ミキ:日本製の綿の靴下なんだけど…。パジャマを買うときに、送料をなくすためについでに買ってしまって…。

イケダ:あぁ、そういう罠にかかっているのか。

ミキ:あれ、やだよねぇ。きわどい値段に設定されてたりして。


先月は4冊の本を買った妻。

ミキ:やっぱり、本だね。

イケダ:さっきも言ったよ。

ミキ:いや、贅沢しちゃって…。

イケダ:そんなに増えてる?

ミキ:ひとつきに、1、2、3…。4冊くらい買ってるよ。

イケダ:すくないなw

ミキ:けっこう、ためらいながら買ってるよ。

イケダ:別にそこはいいよw 本は投資でしょう。発酵の勉強して、パン屋でも開いてよ。

ミキ:すっごい先月お金使った気がしているんだけど…。

イケダ:いや、ほんと、本はいいよ。どんどん買ってほしいくらいです。


「生活水準を上げる」ことがわからない。

ミキ:ほら、昔は鶏胸肉しか食べてなかったじゃん。

イケダ:ワイズマート秋葉原店で、1kg250円。

ミキ:激安だね。

イケダ:ブラジル産だっけ。

ミキ:そこはガラリと変わったねぇ。

イケダ:いいことなんじゃない?健康にいいわけで。

ミキ:そうだね。体にいいことはお金をかけてもいいかな、って思うようになったね。

イケダ:変化だね。

ミキ:「生活水準を上げる」って、どういうことなんだろう。いい革張りソファーを買うとか、いいクルマを買うとか、豪邸に住むというイメージがあるけど…。

イケダ:あんまりピンとこないよねぇ。クルマはちょっと高いの買っちゃったけど。

ミキ:わがやの場合は、「食材」だよね。基礎的な調味料とか、高いものばかりじゃん。…それってすごい贅沢だよねぇ。

イケダ:それにしたって、安上がりでしょう。冷静に考えれば…毎月プラスで1万円もしないんじゃない?野菜とかそこら辺に生えてるし。

ミキ:野菜代と家賃が下がったと思えば、結果的に使っているお金は…。

イケダ:むしろ減ってるでしょ。高知市内から比べると、家賃が3万下がったわけで。

ミキ:そうだね、ここに暮らしてから、毎月3万円も贅沢はしてないね。東京と比べるともっと下がってるよね。

イケダ:しかも今は幼児もいるし、あんまりレジャーって感じもしないしねぇ。ディズニーランドとかも早いしなぁ。遠いし、疲れるし…。


消費よりも生産が楽しい。

イケダ:お金の使い道が実はあんまりないんだよね。もう、いっそ土地を買って発酵研究所を作るとか?

ミキ:そうそう、それはいいね。消費するより、生産する方が面白いよね。

イケダ:そういうお金は使いたいよね。「本山発酵研究所」とか作りたい。

ミキ:最近、わかったんだよ。なんで東京にいたときに、あんなにケチだったか。

イケダ:ふむ。

ミキ:いつも、お金を使うたびに「失敗した感」がつきまとってたんだよね。

イケダ:面白いね。

ミキ:すごいがんばって調べて、美味しいお店に休日に行って、でもなんか「こんだけ?」という感じだったり。量が少なかったり、総合的な満足度が低かったり。電車で疲れて、行列に並んで、臭い街を通るとか…。

イケダ:五反田とか新宿とか横浜とか、超臭いよね。

ミキ:お金使ったのに、結果的に疲労感が残る感じ。

イケダ:うんうん。

ミキ:それで、お金を使いたくなくなっていったんだよね。家で寝てるのがいいや、と。

イケダ:だから寝てたのか!

ミキ:うふふ。

イケダ:仰る通りですよね。金使って遊ぶのも疲れる。

ミキ:そう。消費するしかできないから、ほんと「消耗」してたな。

イケダ:うむ。


高知では「お金を使う」のも、楽しい。

ミキ:それが、高知に来てから、お金を使うのが楽しいな、と思うようになったのよ。

イケダ:大きな変化だ。

ミキ:「意味あることに、お金を使えている」感覚というか。作っている人の顔が見える、人間関係が狭いからかな?「知り合いが作っている文旦」なら、ちょっと高くてもいいや、と買ってしまうことが多いね。

イケダ:地元のものなら、100〜200円高くても買うよね。知り合いが作ってるわけで。

ミキ:「応援したいから、買いたい」という動機でモノを買うことが増えた気がする。

イケダ:うん。でもまぁ、それにしたって、数百円の話だしね。

ミキ:高知に来てから、お店とか食べにいってもどこも美味しいし、混んでないし、道中も景色がきれいで楽しい、直販所とかもあるし。楽しいよね。


守りに入る妻。

イケダ:なるほどねぇ。なんかほしいものあるの?

ミキ:フードプロセッサー。

イケダ:買えばいいのに、さっさと。俺も使いたいし。

ミキ:3万近くするんだもん。

イケダ:大丈夫だよ、そのくらいは稼いでるし…。

ミキ:私が稼いでいるわけじゃないんだもん。いくら「これだけ稼いだ」って言われたって、経費もかかってるし…カメラを買うわ、給料も払うわ、お酒は買うわ…。どんどん抜けていってる気がして…。

イケダ:いや、それも大丈夫だって言ってるのに。

ミキ:こどもの学費でしょ。家を建てるお金でしょ。温泉掘りたいでしょ。いろいろしたいって言ってるでしょ。温泉なんかほったら一発でなくなるじゃん。借金地獄じゃん。

イケダ:まぁ、たしかにガチで温泉掘ったら貯金はなくなるよね。借金はしないと思うけど…。

ミキ:はっくんがお金に執着がなさすぎて、他人にバカスカ使うからさぁ。いいんだけどさぁ…。だから守りに入っちゃうんだよね。

イケダ:いいバランスだね!

ミキ:はっくんが死んだときに、あわてたくないんだよね。お金のことで。

イケダ:生命保険、入ってるけど。

ミキ:すぐなくなっちゃうよ。そんなの。ほんとに、無頓着だよね。

イケダ:えぇ?お金、ちゃんと管理してるよ?

ミキ:え?把握してるの?わがやのお金、誰も管理してないと思ってるんだけど。

イケダ:してるよ!

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