Updated: Tokyo  2016/03/04 23:20  |  New York  2016/03/04 09:20  |  London  2016/03/04 14:20
 

中国版ジャクソンホールへの進化を期待-杭州会議準備した姚所長

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    (ブルームバーグ):コミュニケ-ション改善に向け取り組んでいる中国人民銀行(中央銀行)が今週、浙江省杭州でニューヨーク連銀と初めてシンポジウムを共同開催した。

米ワイオミング州ジャクソンホールではカンザスシティー連銀が毎年夏の終わりに世界中から中銀当局者を集めシンポジウムを開催する。杭州の会議を準備した人民銀金融研究所の姚余棟所長は中国版ジャクソンホールへの進化を期待している。

上海に近い杭州でのシンポジウムでは、中銀当局者が経済発展について話し合った。参加者の記者団との交流も見られたが、こうしたことは中国では珍しい。非公開情報だとして関係者2人が匿名を条件に述べたところによれば、人民銀は最近、国際通貨基金(IMF)からコミュニケーション改善に関し指導も受けている。

今月1日まで人民銀の陳雨露副総裁とニューヨーク連銀のダトリー総裁が数年がかりで準備された今回の会議をリードした。陳副総裁は米中という世界の2大経済大国の中銀同士の協力が一段と重要になっており、協調改善の必要があることを明確にした。

金融研究所の姚所長は「米国にはジャクソンホールがある。なぜ中国にできないのか」とブルームバーグに対し述べ、さらに大掛かりな仕掛けを示唆。人民銀の公式見解ではなく個人的な見方だと強調した上で、「われわれは将来的にそうした形に進化する会議を開催することができる」と話した。

ニューヨーク連銀に詳しい関係者によれば、ダドリー総裁と人民銀の周小川総裁は今後も合同会議の主催を続けることを望んでいる。

原題:A Chinese Jackson Hole Confab? A PBOC Research Chief Muses (1)(抜粋)

記事に関するブルームバーグ・ニュース・スタッフへの問い合わせ先:北京 Xiaoqing Pi xpi1@bloomberg.net;北京 Heng Xie hxie34@bloomberg.net

記事についてのエディターへの問い合わせ先: Malcolm Scott mscott23@bloomberg.net Ken Wills, Matthew Boesler

更新日時: 2016/03/04 14:48 JST

 
 
 
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