他に4人、計15人に 福井の化学工場など
発がん性が指摘される化学物質を扱う化学工場の従業員らがぼうこうがんを発症した問題で、厚生労働省は4日、退職者を含めて他に4人が発症していたと発表した。厚労省が把握した発症者は計15人になった。工場名は「個人の特定につながる」(厚労省)として公表していない。
厚労省は、発がん性物質「オルトートルイジン」を扱うか、過去に扱ったとみられる会社の57工場の労働者や退職者を対象に調査していた。
発症者15人のうち6人が福井県の化学工場の労働者や退職者。他に1工場で3人が、6工場で6人が発症していた。【東海林智】