九州の北部に位置する福岡は、天神や博多などの中心部ではグルメやショッピングを、中心部から離れた周辺地域では歴史的な文化を楽しめる、国内外からの旅行客に愛される街です。今回は、そんな福岡の旅行スポットとしても人気の「太宰府天満宮」の魅力やその楽しみ方を紹介します。

太宰府天満宮ってどんなところ?


太宰府天満宮とは、福岡県の太宰府に位置する、菅原道真公を祀った神社です。学問の神様の神社として、国内外から年間約700万人を超える参拝者が訪れるほど、人気を集めています。ちなみに、「太宰府」は地名で、「大宰府」はそこに置かれていた菅原道真の役所の名前を指します。福岡では、たまにテストでもこの違いに関する問題が出題されることがあるんですよ!

参拝の後は参道グルメを楽しもう!


太宰府天満宮を参拝した後は、参道グルメを楽しむことができます。参道には、観光客にも人気の和雑貨を取り扱うお店や、ガラス細工などの工芸品のお店などを始め、お土産屋さんも立ち並んでいます。

ほとんどの人が買って帰る!?大宰府名物「梅ヶ枝餅」


参道グルメの中で、ひときわ人気を集めているのが、あんこをお餅で包んだ和菓子、「梅ヶ枝餅」。太宰府に左遷された形であった菅原道真は当時、役所からは食べ物もろくに与えられず、他の役人や村人から声をかけることも禁止されていたほど、ひどい扱いの身でした。それを見かねた老婆が、梅の枝に餅を指して、道真に食べてもらえるようにと差し上げたのでした。それが梅ヶ枝餅の由来だと言われています。「梅」は、太宰府市の花にもなっているほど、太宰府にとって馴染みの深い花なのですが、そのルーツは太宰府天満宮発祥の歴史にあったのですね。この梅ヶ枝餅は太宰府名物として、太宰府にあるお土産屋さんや、周辺の高速道路のインターなどでも購入できます。もちろん全て手作り、しかも焼きたてを楽しめるので、とってもオススメです。

他にもあるある!太宰府のオススメ参道グルメ「太宰府バーガー」


テレビなどのメディアでもよく取り上げられている太宰府の参道グルメ、「太宰府バーガー」。この太宰府バーガーが食べられる「筑紫庵 本店」では、太宰府バーガーの他に、様々な味が楽しめる唐揚げもあります。
太宰府バーガーとは、ほんのりと梅の味がするハンバーガーで、太宰府バーガー、合格バーガー、筑紫庵バーガー、情熱バーガーなど、個性的なメニュー展開になっています。名物の太宰府バーガーは、梅肉ソースが塗られた固めのバンズに大葉が敷いてあり、その上に唐揚げが3つと野菜がトッピングされています。梅と大葉と鶏肉の相性は抜群で、太宰府名物の梅にちなんだ商品として、人気を集めています。
唐揚げは、筑紫庵の唐揚げ、梅南蛮の唐揚げ、南蛮の唐揚げ、ゆず塩唐揚げなど、数種類の味から選ぶ事が出来、どれも1パック500円、1パックに6〜8個の唐揚げが入っています。ハンバーガーにも使われているのはこの唐揚げで、唐揚げ単品でも人気の高い一品です。イートインできるようになっているので、ハンバーガーや唐揚げが食べたくなったら「筑紫庵 本店」がオススメです。

参道にスタバ!?太宰府の誇る芸術的なスタバ


参道の中にスタバがあるなんてちょっと信じがたいのですが、太宰府天満宮の参道にはスターバックスがあります。このスターバックスはただのスタバではなく、外装がとても芸術的なのです。それもそのはず、一級建築士の隈研吾氏が「自然素材による伝統と現代の融合」というコンセプトをもとに設計した、芸術作品だそうです。伝統的な木組み構造で作られた外観と店内は、木のぬくもりが感じられる落ち着いた雰囲気で、伝統と現代の融合というコンセプトにもうなずけます。

福岡へ旅行に来た時は一度、太宰府天満宮へ足を運んでみては?


いかがだったでしょうか。太宰府天満宮は、参拝だけでなく、参道では買い物や太宰府名物のグルメが楽しめる旅行スポット。太宰府天満宮の裏には、九州国立博物館もあるので、子供から大人まで、歴史や文化に触れて楽しめるのもまた魅力です。福岡へ旅行に来た際には、ぜひ一度足を運んでみてはいかがでしょうか?