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ジカ熱感染でギラン・バレー症候群になる可能性も3月4日 16時38分
ジカ熱に感染すると、手足に力が入らなくなる病気、ギラン・バレー症候群になる可能性があるとする研究成果を、フランスやイギリスなどのグループが発表しました。発症の確率はまれなものの、日本の専門家は「国内でもギラン・バレーの症状が出た際に、流行国への渡航歴があれば、ジカウイルスの感染の有無を含めて調べる必要がある」としています。
この研究を行ったのは、フランスのパスツール研究所とイギリスなどのグループです。
グループが、3年前にジカ熱が流行したフランス領ポリネシアで、同じ時期にギラン・バレー症候群を発症した42人の血液を調べたところ、全員がジカウイルスに感染したことを示す「抗体」を持っていたということです。
また全体の9割に当たる37人が、ギランバレー症候群を発症する数日前に、発熱や発疹などのジカ熱の症状が出ていたほか、うち12人については、人工呼吸器による治療が必要になったということです。
発症の確率は、ジカ熱の感染者10万人当たり24人程度とまれですが、感染症の問題に詳しい川崎市健康安全研究所の岡部信彦所長は「ギラン・バレー症候群にはさまざまな原因があるが、今回のデータはジカウイルスとの強い関連を示している。国内でもギラン・バレーの症状が出た人については、流行国への渡航歴を確認し、ジカウイルスとの関連も含めて調べる必要がある」と話しています。
グループが、3年前にジカ熱が流行したフランス領ポリネシアで、同じ時期にギラン・バレー症候群を発症した42人の血液を調べたところ、全員がジカウイルスに感染したことを示す「抗体」を持っていたということです。
また全体の9割に当たる37人が、ギランバレー症候群を発症する数日前に、発熱や発疹などのジカ熱の症状が出ていたほか、うち12人については、人工呼吸器による治療が必要になったということです。
発症の確率は、ジカ熱の感染者10万人当たり24人程度とまれですが、感染症の問題に詳しい川崎市健康安全研究所の岡部信彦所長は「ギラン・バレー症候群にはさまざまな原因があるが、今回のデータはジカウイルスとの強い関連を示している。国内でもギラン・バレーの症状が出た人については、流行国への渡航歴を確認し、ジカウイルスとの関連も含めて調べる必要がある」と話しています。