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「道後温泉本館」耐震工事“閉館しても最短5年”
2月27日 16時01分

松山市は、日本最古の温泉とされ、国の重要文化財に指定されている「道後温泉本館」について、来年秋以降に計画している耐震補強工事の実施案を固め、工期を短縮するため、期間中、閉館して工事を進めても最短5年かかると想定していることが、関係者への取材で分かりました。
松山市によりますと、道後温泉は文献上、日本で最も古い温泉とされ、年間100万人以上が訪れる人気の観光地です。
明治27年に改築された「道後温泉本館」は、木造3階建ての温泉施設で、国の重要文化財に指定されていますが、老朽化が進んでいるため、松山市は、来年秋以降に耐震補強工事を計画していて、27日、工事の実施案を固めて地元の関係者に示しました。
それによりますと、工事は、浴室内に鉄骨の柱やはりを設け、壁の中や床、それに天井部分も補強するとしています。
そして、工期を短縮するためには、期間中、閉館することが必要だとしていて、その場合、工事は最短で5年、長ければ7年かかると想定しています。一方、営業を部分的に続けた場合は、工期はさらに延びて7年から9年かかるとしています。
このため、松山市は、工事が始まるまでに近くにある市営の温泉施設を増築するなどの対策を取り、観光客への影響を最小限にしたいとしています。松山市は地元の観光関係者などが参加する審議会でこの実施案を示し、要望を踏まえて、最終決定することにしています。

観光客「びっくり」「残念」

東京から訪れた20代の女性は「歴史の風情がある町並みだと思います。5年も工事になるなんてびっくりしました」と話していました。
また、埼玉県から訪れた20代の女性は「以前から道後温泉本館を見たいと思い、きょう初めて来ました。長い期間、工事になるのは残念です」と話していました。

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