韓国の大学周辺は「ミニ・チャイナタウン」

 大学の校内も中国一色だ。ある大学の学生相談センターは2年前から「中国人留学生のための恋愛特別講義」などを開講している。中国に留学した経験があるカウンセリング専攻講師が男女の恋愛心理や相手に好感を持ってもらえるようになるコツなどを中国語で講義するのだ。また、一部のキリスト教系大学では、中国人学生の増加で中国語による宗教関連授業を開設した。

 中国人留学生が学生社会の中で持つ影響力も強まっている。昨年11月に建国大学のキャンパスではあちこちに「和留學生在一起的學生會(留学生と共に歩む学生会)」と書かれたポスターが貼られていた。同大学の総学生会長選挙に出馬したパク・ウジュさん(26)が公約を中国語で載せたのだ。パクさんは「1000人を超える中国人留学生が事実上キャスティングボートを握っているので、留学生票をつかむために中国語版のポスターを製作した」と言った。その後、総学生会長選挙で当選したパクさんは、すぐに総学生会内に「グローバル局」を新設、中国人留学生を局長に任命した。

 韓国の大学入試でも中国語・中国文学科が語文系の人気学科になっている。大学入試専門予備校「鍾路学院ハヌル教育」の2016年度入試合格ライン予想では、延世大学中国語・中国文学科の合格ラインが100点満点中96.1点で、英語・英文学科(同95.6点)を上回った。昨年は英語・英文学科が97.1点、中国語・中国文学科が97.0点だったので、逆転したことになる。高麗大学でも2014年度から3年連続で中国語・中国文学科の合格ラインが英語・英文学科より高かった。

ムン・ヒョンウン記者
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