先月22日午後5時、建国大学(ソウル市広津区)近くのインターネットカフェ。ゲームをしている20代の若者たちのコンピューター・モニターには「沒紅(体力消耗)」「法力藥水(魔法の薬)」など中国語ゲーム用語がひっきりなしに浮かび上がった。キーボードの横には中国語で「緑茶」「ミルクティー」と書かれたプラスチック製ボトルも見えた。中国の人々がよく飲む「康師傅」というメーカーの飲料だった。レジ付近の案内文も中国語になっていた。
中国語で「チャイナタウンのネットカフェ」という看板を掲げているこのネットカフェの主な利用客は建国大学の中国人留学生たちだ。同大学に通う中国人学生が1500人を超えたため、こうした学生たちをターゲットにしたネットカフェがオープンしたのだ。
成均館大学(同市鍾路区)近くには中国人専用カラオケがある。このカラオケは成均館大学など近隣の大学に通う中国人留学生を集めるため中国から取り寄せたカラオケ機器を設置し、中国最新ヒット曲を毎週更新している。このカラオケ店でアルバイトをしている西安出身の中国人留学生(24)は「多い時は中国人留学生が一日100人以上も来るほど繁盛している」と言った。このカラオケ店主はこのほど、慶熙大学(同市東大門区)や弘益大学(同市麻浦区)近くにもチェーン店を出したそうだ。また、慶熙大学前には中国料理100種類以上を1品4000-6000ウォン(約400-600円)で出す中国人留学生専用飲食店もできた。
中国人留学生の増加で、韓国の大学周辺の街が中国一色に染まっている。法務部(省に相当)によると、韓国に留学している中国人学生数は2005年の1万953人から昨年11月現在では5万9911人に達し、この10年間で5倍近く増えたという。両国の交流が拡大するにつれ、韓国に留学する中国人学生が急増したのだ。