読者の意見:韓国大統領墓地、もう少し質素にすべきでは

 先日、野党のある議員がソウル顕忠院でかつての大統領の墓参りをする写真を目にした。墓の周辺に設置された石造物は、朝鮮時代の王たちが埋葬された王陵に匹敵するほど立派だった。これほど大それた墓が、果たして国民感情あるいは国民目線に合ったものか疑問を感じる。国民の血税を使ってここまで大それた墓を設置すれば、国民は当然大きな違和感あるいは喪失感を感じるのではないか。しかも最近は国民の70%以上が火葬を選び、質素で控えめな葬儀も定着しつつある。ところがこれに完全に逆行しているのが他でもない、韓国政府だ。

 報勲処の政府関係者は、一度欧米各国を回って大統領や首相経験者の墓を視察してはどうか。韓国のように埋葬された遺体を覆う板の厚さが60-70センチに達し、3-4メートルの墓碑で周囲を圧倒するような墓などない。最近になって庶民が感じる体感景気はかつてのアジア通貨危機当時よりもひどく、文字通り最悪の状態だ。墓地に投じる経費だけでも節約すれば、他に使うべきところはいくらでもある。関係する法律をぜひとも見直してほしいものだ。

キム・ドンウクさん(大邱市中区)
<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c) The Chosun Ilbo & Chosunonline.com>
関連ニュース