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逮捕の元交際相手 女に睡眠薬の購入指示か2月20日 18時44分
神奈川県内で遺体で見つかった女性を殺害したなどとして、元交際相手ら男女2人が逮捕された事件で、直前に元交際相手が睡眠薬を購入するよう女に指示していたことが分かり、警視庁は計画的な事件の疑いがあるとみて調べています。調べに対し2人はいずれも容疑を否認しているということです。
この事件は去年6月、東京・新宿区に住んでいた阿部由香利さん(当時25)の遺体が相模原市の墓地に遺棄されているのが見つかったものです。
警視庁は阿部さんの首を絞めて殺害したとして、東京・渋谷区の佐藤一麿容疑者(30)を殺人の疑いで、知り合いの秋山智咲容疑者(24)を殺人のほう助の疑いで再逮捕しました。
これまでの調べで、佐藤容疑者は3年前の6月に、当時、阿部さんが住んでいた新宿区のマンションの部屋で殺害した疑いがもたれてますが、その直前に秋山容疑者に指示して市販の睡眠薬を購入させていたことが警視庁への取材で分かりました。秋山容疑者は指示を受けて山梨県の薬局などで睡眠薬を購入していたということです。
警視庁は、阿部さんを眠らせて殺害しようと事前に睡眠薬を準備し、計画的に事件を起こした疑いがあるとみて調べるとともに、行方が分からなくなっている阿部さんの長男についても捜査することにしています。
警視庁によりますと調べに対し2人はいずれも容疑を否認しているということです。
警視庁は阿部さんの首を絞めて殺害したとして、東京・渋谷区の佐藤一麿容疑者(30)を殺人の疑いで、知り合いの秋山智咲容疑者(24)を殺人のほう助の疑いで再逮捕しました。
これまでの調べで、佐藤容疑者は3年前の6月に、当時、阿部さんが住んでいた新宿区のマンションの部屋で殺害した疑いがもたれてますが、その直前に秋山容疑者に指示して市販の睡眠薬を購入させていたことが警視庁への取材で分かりました。秋山容疑者は指示を受けて山梨県の薬局などで睡眠薬を購入していたということです。
警視庁は、阿部さんを眠らせて殺害しようと事前に睡眠薬を準備し、計画的に事件を起こした疑いがあるとみて調べるとともに、行方が分からなくなっている阿部さんの長男についても捜査することにしています。
警視庁によりますと調べに対し2人はいずれも容疑を否認しているということです。
状況証拠積み重ねて逮捕
去年6月、相模原市内の墓地で阿部さんの遺体が見つかって以降、警視庁は遺体の状況などから殺害されたとみて捜査してきました。阿部さんの遺体の遺棄事件では、佐藤容疑者が死体遺棄の罪で起訴され、去年12月に執行猶予が付いた有罪判決を受けました。阿部さんが死亡したいきさつについては一貫して黙秘していました。
警視庁は、この間も行方不明になった当時の、阿部さんや佐藤容疑者の行動を確認する捜査を続け、遺体をさらに詳しく調べていました。
その結果、病死の可能性はなく、首に絞められた痕が見つかったほか、睡眠薬の成分が検出され、秋山容疑者が買った市販の睡眠薬と成分が同じだったということです。当時、阿部さんはこうした薬を服用していなかったとみられるということです。
警視庁は、状況証拠の積み重ねで、佐藤容疑者のほかに殺害に関わった人物はいないと判断し、再逮捕したとみられます。
一方、殺人を証明する直接の証拠は見つかっていないということで、難しい捜査になることも予想されます。
警視庁は、この間も行方不明になった当時の、阿部さんや佐藤容疑者の行動を確認する捜査を続け、遺体をさらに詳しく調べていました。
その結果、病死の可能性はなく、首に絞められた痕が見つかったほか、睡眠薬の成分が検出され、秋山容疑者が買った市販の睡眠薬と成分が同じだったということです。当時、阿部さんはこうした薬を服用していなかったとみられるということです。
警視庁は、状況証拠の積み重ねで、佐藤容疑者のほかに殺害に関わった人物はいないと判断し、再逮捕したとみられます。
一方、殺人を証明する直接の証拠は見つかっていないということで、難しい捜査になることも予想されます。
長男は今も行方不明
警視庁などによりますと、阿部由香利さんの長男は、10年前の平成18年4月に東京・国分寺市で生まれました。翌年のはじめころまで、生後1歳未満の乳児が受ける3回の健診はいずれも受診していたということです。
しかし、1歳5か月となった平成19年9月に阿部さんの両親と会ったあと、1歳6か月の子ども向けの健診は受けていませんでした。警視庁によりますと、その後、長男を見た人は見つかっていないということです。
平成22年10月、新宿区に2人の転入届が出されました。平成24年には、小学校に入学する前に受ける「就学時健康診断」の案内が区から送られましたが、長男は受診せず、平成25年3月に行われた保護者説明会にも阿部さんは現れませんでした。
小学校の担任などが自宅を繰り返し訪問したものの、一度も接触することはできず、平成25年4月の入学式のあとも所在が確認できないままになっていました。
おととし12月、親族から警視庁に阿部さんと長男の行方不明の届けが出されました。
去年5月にはJR国分寺駅近くの保育所に捜査員が訪れ、阿部さんや長男が写っている写真を見せて情報収集にあたっていました。
関係者によりますと、写真に写っていた長男は年齢が1歳を過ぎたくらいに見え、大きな窓や子どもが遊ぶ遊具も写っていたため、子どもが利用する施設を使っていたことがうかがえたということです。そして、去年6月、相模原市の墓地で阿部さんの遺体が見つかり、警視庁は当初、長男も墓地の周辺にいるとみて捜索しましたが、手がかりは得られませんでした。
阿部さんが長男について「知り合いに預けた」と話していたという情報もありますが、預かった人物は特定されておらず、その後も長男の行方は分かっていません。
しかし、1歳5か月となった平成19年9月に阿部さんの両親と会ったあと、1歳6か月の子ども向けの健診は受けていませんでした。警視庁によりますと、その後、長男を見た人は見つかっていないということです。
平成22年10月、新宿区に2人の転入届が出されました。平成24年には、小学校に入学する前に受ける「就学時健康診断」の案内が区から送られましたが、長男は受診せず、平成25年3月に行われた保護者説明会にも阿部さんは現れませんでした。
小学校の担任などが自宅を繰り返し訪問したものの、一度も接触することはできず、平成25年4月の入学式のあとも所在が確認できないままになっていました。
おととし12月、親族から警視庁に阿部さんと長男の行方不明の届けが出されました。
去年5月にはJR国分寺駅近くの保育所に捜査員が訪れ、阿部さんや長男が写っている写真を見せて情報収集にあたっていました。
関係者によりますと、写真に写っていた長男は年齢が1歳を過ぎたくらいに見え、大きな窓や子どもが遊ぶ遊具も写っていたため、子どもが利用する施設を使っていたことがうかがえたということです。そして、去年6月、相模原市の墓地で阿部さんの遺体が見つかり、警視庁は当初、長男も墓地の周辺にいるとみて捜索しましたが、手がかりは得られませんでした。
阿部さんが長男について「知り合いに預けた」と話していたという情報もありますが、預かった人物は特定されておらず、その後も長男の行方は分かっていません。