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老人ホーム転落死事件 一方的に不満募らせたか
2月20日 18時44分

川崎市の老人ホームで転落死した入所者3人のうち、1人を投げ落としたとして元職員の男が殺人の疑いで逮捕された事件で、男は投げ落とした男性を介護するうえでの不満を同僚などに漏らしていたことが、関係者への取材で分かりました。警察は、男が男性に一方的に不満を募らせ殺害した疑いがあるとみて動機の解明を進めています。
おととし、川崎市幸区の有料老人ホーム「Sアミーユ川崎幸町」で、86歳から96歳の入所者3人が相次いでベランダから転落して死亡し、警察はこのうち最初に死亡した87歳の男性を4階のベランダから投げ落としたとして、当時職員だった今井隼人容疑者(23)を殺人の疑いで逮捕しました。警察は19日に続いて、20日も老人ホームの施設の捜索を行いました。
今井容疑者はおととし5月から施設で働き始めていて、入所者の着替えや入浴の介助などを行っていましたが、死亡した87歳の男性の介護について「手が掛かる」「大変だ」といった不満を同僚などに漏らしていたことが関係者への取材で分かりました。
今井容疑者は事件が起きたとみられる当日の夜の時間帯に勤務に入り、男性の部屋を含む4階を担当していました。
施設の運営会社は、「死亡した男性と今井容疑者の間のトラブルなどは把握していない」と説明していましたが、警察の調べに対し、今井容疑者は容疑を認めたうえで、介護の仕事にストレスがあったという内容の供述をしているということです。
警察は今井容疑者が男性に対して一方的に不満を募らせ、殺害した疑いがあるとみて動機の解明を進めています。

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