春の衣替えクリーニング・洗濯してから収納しないといけない理由って?

3月に入ってくるとそろそろ衣替えの時期ですよね。

暖かい日も増えて来て徐々に春物を出してきているのではないでしょうか。

衣替えのポイントは大きく言って【季節感に相応しい服装を出す】ことと【収納した衣類を次のシーズンまで守る】ことにあります。

このページでは、春に衣替えをする際の時期や、衣類を守るための収納方法についてのポイントをまとめていきます。

衣替えの時期は気温がポイント

春に衣替えの時期をまちがえると、暖かいのに厚着をして汗だくになってしまったり、寒いのに薄着で風邪をひいてしまったりと大変です。

分かりやすいポイントとして天気予報で見られる気温があります。

特に暖かくなる時期の衣替えは、最高気温を注意して見れば分かりやすいです。

最高気温が20℃を超える場合、この日はもう「春」と思っていいと思います。

半袖は早くても薄手の長袖などで過ごせば、見た目にもさわやかで快適でしょう。

最高気温が15~20℃くらいの場合は、春から冬に移り変わりの日と思って脱ぎ着しやすいものを1枚持っておく方がよいでしょう。

暑さ寒さに対する体質に左右される気温でもあるので、ご自分の身体が温まり過ぎていたり、冷え過ぎていたりしないか注意しましょう。

そして、最高気温が15℃を下回る場合はまだ「冬」と思って過ごした方がよいと思われます。

気象庁の週間天気予報はコチラから ⇒ 全国主要地点の週間天気予報

関連記事 ⇒ 2016年春の衣替えの時期はいつごろ?

衣替えで衣類を守るための基本

春に衣替えをすると、もちろん冬物を収納します。

このときに、次のシーズンが来た時に快適に着れるよう、衣類を守る収納をしなくてはいけません。

そのための基本は次のようなものになります。

① 収納する前に、洗濯・クリーニングで汚れを落とす

② 収納場所の掃除・換気をする

③ 収納は晴れの日の10~14時に行う

収納している衣類を守るとは、具体的には黄ばみなどの「しみ」や虫食いから守ることです。

しみや虫食いの原因になるのは、衣類についた汚れと湿気です。

汚れと湿気から収納した衣類を守ることで、しみや虫食いなどの衣類の傷みを防いでいくことができるのです。

しみ・虫食いの原因は衣類についた”汚れ”

衣替えの時期が来たので収納していた衣類を取り出すと、黄ばみなどの「しみ」が出ていたという経験はありませんか?

この「しみ」の原因は皮脂や汗の成分、また食べこぼしなどの汚れです。

汚れが収納中に酸素と結び付いて酸化し、黄ばみとなってしまうのです。

切ったリンゴをそのまま置いておくと色が変わってくるのと同じことが起きているんです。

また、汚れは虫食いの原因にもなります。

衣類を食べる虫はウールやシルクなどの動物性の繊維を好んで食べますが、皮脂や汗なども大好物です。

収納した衣類に汚れが付着したままだと、繊維の種類に関わらず一緒に噛みちぎられてしまうのです。

ですから、収納前には必ず洗濯・クリーニングを済ませておきましょう。

衣替えでのクリーニング活用法

クリーニングに出す際に、しっかりと汚れを落としてもらうためにも、シミのある部分が分かっているのであれば印をつけておくなどすると良いでしょう。

またシミの原因が分かっているなら、それも一緒に伝えておきましょう。

ちなみに、クリーニングに出すと穴が開いてかえって来たという事故がまれに起きます。

実は、その原因は虫食いです。

薄手のものは虫食いにあうとすぐに穴が開いて分かりますが、厚手の冬物は虫の食べかすがそのまま残って、見ただけでは分からないことがあります。

ですから、収納時に気を付けておかないと虫食いに気が付くのが次のシーズンの途中や終りになることもあります。

ただ、なんと言っても冬物はかさばります。

コートを2~3着持って行くだけでも大変ですよね。

大荷物で移動したり、小分けに何度も持って行ったりするのが億劫な方は、集荷・配達までやってくれる宅配クリーニングを利用することを考えてもいいかもしれません。

中には有料ですが保管までしてくれるところもありますので、そうすると収納に悩むこともなくなります。

クリーニングから返って来たらカバーを外して収納

あと、衣替えでクリーニングに出す際に大切なこととして、ついてきたビニールなどのカバーを外して収納するということがあります。

このカバーはクリーニング屋さんが、お客さまに返却する前にホコリが付くのを防ぐためにつけてくれているものです。

そのまま収納してしまうと、衣類にとってダメージになってしまう場合があります。

それは、カバー内に湿気や熱がこもることになってしまい、カビやダニ、虫食いの原因になるのです。

また、空気が循環しないので窒素ガス等の働きで衣類の色が変わりやすくなることもあるそうです。

クリーニングから衣類が返ってきたら、早めにカバーを取って軽く陰干しして乾燥させてから収納すると良いでしょう。

収納前の洗濯での注意点

ご家庭で収納前の洗濯をされる場合は、衣類のタグに描かれた取扱絵表示をしっかりと確認して行ってください。

取扱絵表示は衣類のお手入れの際、洗い方・干し方・洗剤の指定等が表示されており衣類を傷めずに洗濯することができます。

ですから洗濯前には必ずチェックして、描かれている通りのお手入れを心がけてください。

洗濯絵表示の例

いくつか洗濯の絵表示の例を挙げておきます。

洗濯絵表示。洗濯機の弱水流がよい。 液温は、40℃を限度とし、洗濯機の弱水流又は弱い手洗い(振り洗い、押し洗い及びつかみ洗い)がよい。

洗濯絵表示。手洗いは30℃を限度。 液温は、30℃を限度とし、弱い手洗い(振り洗い、押し洗い及びつかみ洗いがある)がよい。(洗濯機は使用できない。)

洗濯絵表示。アイロン掛けできない。 アイロン掛けはできない。

洗濯絵表示。ドライクリーニングできない。 ドライクリーニングはできない。

洗濯絵表示。しぼってはいけない。 絞ってはいけない。

洗濯絵表示。日陰の吊り干し。日陰のつり干しがよい。

これらは消費者庁のサイトから確認することができます。

洗濯したい衣類についていた絵表示の意味が分からないと言う方は、そちらで確認すると良いでしょう。

消費者庁のサイトはコチラ ⇒ 洗濯の絵表示

押し入れやクローゼットを掃除・換気

せっかく洗濯やクリーニングをしてキレイになった衣類も、収納場所が汚れていては元も子もありません。

押し入れやクローゼットなど、衣類を収納する前に掃除をしておいてください。

また、この際には換気をして湿気を出すように気を付けてください。

押し入れやクローゼットはふだん閉じられている場所なので、汚れたりしないと思いがちですが、実は、しまっている衣類や布団から綿ぼこりが多く出ています。

また出し入れする際の摩擦によってもホコリが発生しています。

隅っこの方をよく見ると綿ぼこりが溜まっているなんてことも、よくあります。

そして、ホコリにはカビや雑菌がたくさん潜んでいるんです!

ですから、ホコリをそのままにしておくことは、収納した衣類の回りを雑菌だらけにしていることになってしまいます。

ホコリは高いところから低いところに落ちます。

ですから、お掃除する際には、中のものをいったん全部出して高いところから順に掃除していくと、全体がキレイになりますよ。

あと、忘れたらいけないのは、衣類をしまうケースやボックスの中もしっかりと掃除すること。

こちらもよく見ると隅っこの方に、小さなホコリが溜まっていたりしますよ。

冬物の衣類がおよそ半年ほど眠る場所ですから、できるだけキレイな場所に収納するようにしましょう。

押し入れ・クローゼットの掃除にはお掃除シートが便利! ⇒ お掃除シート楽天ランキング

防虫剤の使い方

防虫剤を使う上で注意しないといけないことは大きく4つあります。

① 防虫剤は併用しない

防虫剤には原料から4つの種類があります。

樟脳(しょうのう)・ナフタリン・パラジクロロベンゼン・ピレスロイド系の4つです。

これらの異なった種類の防虫剤を併用してしまうと、お互いに化学反応を起こしてしまうことがあります。

すると、薬剤が溶け出して衣類にシミがついたり変色したりすることがあります。

② 防虫剤は衣類の上に置く

防虫剤は、固形から揮発して薬剤のガスで虫を防ぐという仕組みになっています。

揮発・蒸発した薬剤ガスは空気より重たいので下の方に沈んでいきます。

ですから、衣類の上側に置くと薬剤ガスが効率よく全体に回って効果的なのです。

③ 衣類を詰め込み過ぎない

収納ケースや衣装ボックスなどに衣類をギュウギュウに詰め込みますと、薬剤ガスの回りが悪くなって効果が半減してしまいます。

収納ケースの7~8割くらいまでに収めるのがよいでしょう。

④ 防虫剤は適正量で使う

使用する防虫剤の量は多すぎても少なすぎても効果が出なくなってしまいます。

多すぎて効果が下がるというのは意外かもしれませんが、パッケージなどに記載されている標準使用量を必ず守るようにしてください。

防虫剤の選び方

防虫剤には樟脳(しょうのう)・ナフタリン・パラジクロロベンゼン・ピレスロイド系の4つの種類があると言いましたが、それぞれに特徴があります。

特に使えない衣類に使ってしまわないように気を付けて、防虫剤を選んでください。

臭い 代表手な製品 防虫剤の種類 使えない衣類 特徴と使用方法
なし ムシューダ
タンスにゴン
ピレスロイド系 真鍮・銅が入っている物ボタンが付いた服 洋服タンス・衣装ケースに適している。他の種類と併用できる
あり パラゾール
パラジクロルベンゼン 合成皮革・ラメ・金糸・銀糸 効き目が早く、防カビ効果アリ。ウール、絹、毛皮に適している。高温多湿だと溶けてシミの原因に。
ネオパース
ナフタリン ラメ・金糸・銀糸塩化ビニール製品(バック・ベルトなど) 効き目がゆっくりと持続、防虫効果が長い。あまり使わないフォーマルウェア・雛人形などに適している。
きもののしょうのう
樟脳 なし(金糸・銀糸・金箔には直接触れないように) 全ての衣類に使用できる。昔から使用されており自然の芳しい臭気がある。

衣替えは衣類を整理するチャンス!

大量の冬物と春物を入れ替える衣替えは、衣類を整理するチャンスでもあります。

ただしまっておくのではなく、次に使う時に出しやすく使いやすく収納することで、次に冬物を出す時、秋から冬への衣替えがスムーズに行きます。

寒くなり始めに使いやすい服を手前に、寒さが厳しくなってから使う分厚いコートなどは奥に収納するなどの工夫をしてみてはいかがでしょうか。

また、冬服はかさばって収納の場所をとります。

確保できる収納スペースに見合った量に減らすことも考えてみてはいかがでしょうか。

減らす服を選んでいく目安は、この冬一度も着なかったモノ、色柄・サイズ・形が馴染まなくなったモノから順に手をつけていくとスムーズですよ。

ただ単に捨てるのがもったいないと感じるなら、古着屋さんに買い取ってもらう
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