振り込め詐欺:「受け子」の中学生を書類送検

被害者が隠した現金を受け取る役割

 ソウル方背警察署は12日、振り込め詐欺の電話でだまされた被害者から金を受け取る役割を担っていたとして、少年L(15)など中学生3人を窃盗未遂容疑で書類送検した。

 警察によると、大邱市内の中学校に通う少年Lと少年P(15)は先月初め、近くの中学校に通う中国朝鮮族の少年J(16)から「振り込め詐欺グループの現金受け取り役(受け子)をやれば、1日に80万-150万ウォン(約7万5000-14万円)を稼げる」という話を聞いた。乗り気になった2人は、中国の振り込め詐欺グループの受け子として活動することになった。

 このグループは先月半ば、金融監督院職員をかたってソウル市瑞草区のマンションに住む家政婦Aさん(68)に電話をかけ、「現金の引き出しで被害に遭うかもしれないから、引き出した後、われわれが指定した場所に隠すように」と指示した。Aさんが指示通りに現金を引き出し、マンションの階段に隠すと、グループは先月25日に少年Lを現場へ行かせ、この金を持ち去るよう指示した。現金を回収すれば、その見返りとして30万ウォン(約2万8000円)を支払うことになっていたという。

 犯行のため大邱からソウルに向かった少年Lは、近くで張り込んでいた警察官に検挙された。以前、少年Lが関与した振り込め詐欺グループに3回だまされ、1億400万ウォン(約975万円)を奪われたAさんが、4回目の被害に遭いそうになった時点で警察に通報していたのだった。

キム・ミンジョン記者
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