人工知能によるアクションレコメンドで営業マンの作業を効率化ーーマツリカの営業支援ツール「Senses」
多くのビジネスにおいて必要な営業をサポートするSFA(営業支援ツール)。SalesforceやOracle CRM On Demandなどビックプレイヤーがいる中、マツリカは、16年1月に営業支援ツール「Senses(センシーズ)」リリースした。
「従来のSFAはどちらかというと管理者のためのツールでしたが、Sensesは、フロントに立つ営業マンの負担を軽減するためのツールです。」と語る黒佐さんの言う通り、Sensesの特徴は、現場の営業業務の効率化に寄り添う機能である。
まず、Gmailとの自動連携により、メール内の情報が自動的にデータベースに構築される。次に、人工知能の働きにより、営業案件ごとの具体的なアクションを記録したデータベースの類似案件から効果的なアクションがレコメンドされる。例えば、案件詳細を入力すると、過去類似案件の営業フローや過去資料・勝ちパータンがレコメンドされるという仕組みである。
従来、営業職は属人的・閉鎖的になりがちで、そのスキルやノウハウといったナレッジの共有に遅れが生じ、結果として人材・組織の強化もなかなか進まない状況が存在します。Sensesは、過去の営業ノウハウを蓄積するだけではなく、人工知能によるアクションレコメンドによって、営業マンの作業を効率化し、よりクリエイティブな部分に時間を使うことができるようサポートします。(黒佐氏)
今後の事業拡大戦略としては、まず、従業員100人以下規模の中小企業・スタートアップをターゲットに、従来のSFAと比較した導入コストのハードルを下げ、利用企業規模拡大を目指す。
現在30日無料トライアルを行っているので、導入希望のスタートアップは試してみるとよいだろう。
(取材・執筆:石根友理恵)
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