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最終更新:2016年2月14日(日) 14時0分

邦人女性殺害めぐる発言で批判、地元市長が辞任表明

 カリブ海のトリニダード・トバゴを訪れていた日本人女性が殺害された事件で、被害者に非があるとも受け取れる発言をして批判を浴びていた地元市長が、辞任を表明しました。

 この事件は、トリニダード・トバゴの首都ポートオブスペインの公園で横浜市の長木谷麻美さん(30)が殺害されているのが見つかったもので、地元警察は顔見知りの単独犯による犯行とみて捜査をしています。

 事件後、地元のレイモンド・ティム・キー市長が、「カーニバル期間中、女性は犯罪に巻き込まれないように自ら安全を確保する責任がある」などと被害者にも非があるかのように受け取れる発言をし、長木谷さんの知人や地元の人権団体などが辞任を求める抗議デモを行いました。

 地元紙などによりますと、当初、市長は、抗議を受けて謝罪はしたものの、「発言が誤解された」などと弁明。しかし、現地13日になって、一転、週明けに議会を招集し、辞表を提出すると表明しました。市長は、「私の発言が招いた結果を心から残念に思います。私の発言によって影響を受けている全ての人々におわび申し上げます」などとコメントしています。

 地元警察は、引き続き、長木谷さんの知人らから事情を聴くなどして、事件の全容解明を進めています。(14日13:09)